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全線復旧で歓喜に沸く「JR名松線」に乗ってきた

2016.10.02 00:55|関西・北陸・中国
全線復旧で歓喜に沸く「JR名松線」に乗ってきた
 京都→木津→亀山→松坂→伊勢奥津→鳥羽→松坂
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©google maps


私は気が向いた時にさっと旅立てるように、あらかじめ旅行案をいくつか作っています。
例えば「七尾線・氷見線・城端線に乗る旅」とか「野辺山に行く」とか「尾道・鞆の浦めぐり」など。

その中に「紀勢本線乗りとおし」もあったんですが、これを実行するにはどこかで1泊することが条件でした。
たかが和歌山に行くのに1泊しなければならんとは遺憾だと思い優先順位が低かったんですが、この度私用で三重県に行く用事が出来まして、ついでに紀勢本線に乗ってこようということになり今回行ってきました。

まずは前編として、JR名松線・JR参宮線に乗った記事を書きます。使用したきっぷは2016夏の青春18きっぷ。







京都→木津→亀山→松坂




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05:32 京都 発 JR奈良線 普通(奈良行き)

通常はみやこ路快速として運用されている221系ですが、京都発の始発列車は普通(各停)列車でありながら221系が使用されています。
実に快適ですね。車内も開放感があって明るいです。車内もガラガラで気分が良い。

JR奈良線自体はたまに乗車しますが、ロングシートの103系が主力なので嫌いです。昔山手線で使われていたおさがりですし。

そういえば10月から、JR奈良線から103系を削減して、221系を充当させるという話を聞いたような。本当なら喜ばしい話ですね。

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06:25 木津 着

寝過ごして奈良まで連れていかれると終了なので注意。無事に木津で降りられました。
問題の103系が止まっています。

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06:48 木津 発 JR大和路線 普通(加茂行き)

06:54 加茂 着

わずか6分で終着加茂に到着。次の乗り換え。大和路線と関西本線の接続駅は加茂駅なので、京都からだと乗り換えがちょっと面倒くさい。木津を奈良線・大和路線・関西線のターミナル駅にすれば丸く収まるのに、なんでこんなことをしているんだろう…。

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06:55 加茂 発 JR関西本線 普通(亀山行き)

ここから関西本線に入ります。独特の紫の車両が特徴的。座席はロングシートとボックスシートの混成セミクロスシートです。乗車率は85%といったところ。
7両編成の221系から2両編成のキハ120形気動車への乗り換えなので座れるか不安でしたが、何とか座れて良かったです。

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関西本線は南山城村のひっそりと佇む感じや山に分け入っていく感覚が中々好ましい路線。紅葉の季節に乗ると気持ちよさそう。
しかし乗る者もなく降りる者もなく。これで「本線」か……。

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柘植駅はJR草津線との分岐駅です。
余談ですがこの前JR東日本の社員さんが、柘植(つげ)のことを拓殖(たくしょく)と読んでいました。
JR社員がそれでいいのかは判断しかねますが、普通読めませんよねー。

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三重の海側に抜けていく路線なので中々味のあるところを通ります。

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08:16 亀山 着

亀山まで乗ってきた電車、もとい気動車。関西線と言えばこの紫色です。


さてJR亀山からはJR西日本管区を離れ、JR東海管区に入ります。

08:23 亀山 発 JR紀勢本線 普通(伊勢市行き)

そう、実はこの亀山駅からJR紀勢本線が始まります。伊と伊を結ぶ紀勢線ですが起点駅はこんな良く分からない亀山駅。ううむ。

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日本一短い駅名「津」駅。

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車内はこんな感じ。ボックスシート主体のセミクロスで快適。


ところで途中の高茶屋駅で、13分というそこそこ長い運転停車が行われます。時間でいうと08:59着/09:12発。理由は不明です。この区間は特急も走っていないので待ち合わせなどでは無さそうですが…。貨物の関係かな?

で、この機会にと車両のドアを閉めて、車内改札が行われました。逃げられないようにするとは卑怯な!
まあ私は18きっぷを持っているのでドヤ顔で見せつけるだけで、何も問題はありません。

私が考えるに、柘植駅を通過したのが大きな理由かと。

初めて関西の「大回り」をしてみたでも触れましたが大阪周辺では大回り乗車が可能になっており、JR草津線から柘植駅に至り、JR関西本線に入るのは大回りの基本ルートです。つまり柘植駅までは、160円のきっぷで乗っていてもおかしくない、と。
しかし、柘植駅からは大回りの適用外の区間になります。それを知らない(もしくは知っている)不正乗車が後を絶たず、警戒を強化している、という話かと。

不正乗車は卑しい犯罪行為ですよ。念のため。

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09:23 松坂 着

あ、まつざかではなくまつさかなのね…。

さて今回松阪に来た理由は、JR名松(めいしょう)線に乗るためです。

JR名松線は文字通り、張と阪を連絡する鉄道路線として計画されましたが、近畿日本鉄道の前身の会社が先に名張-松阪間を開通させたため、途中の伊勢奥津駅まで延伸された所でであえなく頓挫。名張まで繋げられることはなくなってしまいました。
もともと採算が取れないと予想される上、ほぼ並走する近鉄に速度も時間も勝ち目がないということでそのまま放置された路線です。国鉄時代はもちろん廃線候補になりましたが、しぶとく生き延びてきました。


そんなJR名松線を悲劇が襲います。2009年10月に三重を襲った台風18号によってJR名松線は寸断、運転不能となり、不通となりました。
以後何年も復旧されないまま時間が流れ、このままバス転換か廃線だろうと誰もが思った時、奇跡が起こりました。

北の地が北海道新幹線開業で賑わう2016年3月26日、その同じ日に、JR名松線は実に6年半ぶりに全線復旧されました。地元の方々や自治体の、強力な支援があったからです。

この辺の事情はJR東海が「不通路線」を復旧した本当の理由などの記事を読んでいただければと思います。

現在、JR北海道の赤字路線を中心に、全国で廃止が取りざたされている路線は少なくない。だが、「鉄路を残せ」という掛け声だけでは、何も進まない。名松線が運転再開にこぎつけた本当の理由は、県や市、そしてJR東海が多額の資金負担を辞さなかったからだ。どうすれば、自治体やJRに重い腰を上げさせることができるか。これこそが鉄路維持の原動力となる。



この文章には、ハッとさせられるものがありました。私も鉄道を破壊し続けるJR北海道を恨んでばかりいてはいけないと少し反省しました。お金だけではなく、理解も必要なのですね。

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そんな事情があるJR名松線。心して乗りたいと思います。



松坂→伊勢奥津




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09:38 松坂 発 JR名松線 普通(伊勢奥津行き)

車両はJR東海キハ11形気動車の306番。
もちろんワンマン運転+1両編成。乗車率は……うーん、現実は厳しい。
基本的に乗り物は空いているほうが好ましいのですが、こういうローカル線などは賑わって頑張って欲しいと思います。

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初めて乗る路線でよくあるゾクゾクを感じながら、雲出川に沿って進んでいきます。
夏真っ盛りで緑が眩しい。

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うーんのどかだ。

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ちょっと北海道のような景色が展開されます。私の好きな感じの景色です。
都会から離れてこういう景色を見るのがまた良いんですよね。日常を忘れられます。

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家城駅。漢字にするとなかなかいい駅名ですが、ひらがなだと胃液が連想されてちょっと…。

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家城駅を出ると山に分け入っていきます。低速運転になり、徐々に高度を上げていきます。
ディーゼルエンジンがぶるんぶるんと苦しそうな声を上げ始めます。

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あー、こういう川のある田舎の景色って憧れます。

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大きな岩石がゴロゴロしている小川です。山に入り、上流になってきた証拠です。
子どものころにこんな川で川遊びとかしてみたかったですねえ。夏休みの理想的な過ごし方。

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列車は伊勢鎌倉駅に到着。名松線は伊勢~が付く駅名が連発します。

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こういう田舎の景色って癒されますねえ。山と空。

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おお!車窓からプールが見えたのは初めてかも。こんな山奥にプールがあるとは。しかもこれがまた結構利用者がいるんですよ。

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というのもこの辺は美杉リゾートという、プチリゾート地として売り出しているようです。いかにも昭和の温泉旅館っぽい建物も。

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どんどん山の中に入っていきます。民家もまばらになってきました。
しかし田舎に行って思うのが、よくもまあここに家を建てよう、住もうと思ったな、という事です。世界でも様々な僻地に人々が住んでいますが、よくもまあそこに移住しようと思ったな、と。

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11:02 伊勢奥津 着

そんな景色を見ていると終点、伊勢奥津駅に到着。
伊勢奥津駅は観光客の人や、列車を撮影する人などで結構賑わっていました。良いですね。鉄道を残そうと努力する地元の暖かい感じがしてちょっとほっこり。

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終点。本来ならば名張まで伸びる予定でしたが、この先に線路はありません。

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真新しい駅名標。

私は事前に台風被害で5年近く不通のJR名松線の現状はどうなっているのか見てきたという記事を読んで、廃線跡のようなズタボロの様子を見てから名松線に乗りに来たので、新生名松線は新品同様ピカピカに輝いて、どこか誇らしくも見えます。地元の人は嬉しいでしょう。

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伊勢奥津駅の外観はこんな感じ。ログハウスっぽい駅舎でいいですね。

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駅の横にはさらに立派な観光案内所?らしきものも。
「ようこそ奥津宿へ」という言葉を見て思い出しました。ここは昔から伊勢参りなどで大変栄えた伊勢本街道ではありませんか!
「こんな田舎によく住もうと思ったな」などと言って失礼しました。歴史ある土地だったわけですな。





伊勢奥津→鳥羽→松坂




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11:30 伊勢奥津 発 JR名松線 普通(松坂行き)

残念ですが伊勢奥津自体に用はないので、そのまま同じ列車で折り返します。伊勢奥津と名松線にはぜひ頑張って頂きたいです。達者でな。

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せっかくなので運転士の横の窓に立って、前方の車窓を眺めてみました。列車の一番前に立って車窓を見ている行為って、なんだか子供っぽく思われそうで普段は敬遠しがちです。

普段は左右どちらかの窓しか見ませんので、正面の景色を見るのは新鮮です。窓も綺麗に掃除されていて好感が持てます。


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駅はこんな感じ。もちろん単式ホームで列車のすれ違いなど夢のまた夢です。
こんな駅では乗ってくる乗客がいるだけでありがたく思えてきます。

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本当に斜面スレスレを通ります。こりゃ台風で不通になっても仕方ないかも。
落石防止の柵なんかが見えませんが大丈夫でしょうか?

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小川を渡るのも前方から見ると楽しいですね。落下防止柵がないので強風にあおられるとそのまま落ちそうですが。

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12:54 松坂 着

松坂まで帰ってきました。

この後はせっかくなので同じく未乗車のJR参宮線に乗りたいと思います。伊勢志摩へのアクセスは近鉄に全く歯が立たず、JR参宮線は悲惨な状態になっていると聞きます。

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13:03 松坂 発 JR参宮線 普通(鳥羽行き)

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14:01 鳥羽 着

残念ながら見どころはほとんどありませんでした。途中チラッと海が見えた事と、踏切の安全ボタンが押されて数分停車したことくらいしか書くことがありません。あ、座席はロングシートでした。

というより寝ていました。午後の日差しを浴びて気持ちよく寝ていたのですが、途中オジサンに起こされました。
寝ぼけたまま何事かと思っていると、
「どこまで行くの?これ鳥羽行きだよ」と。

どうやら私が旅行者の格好をしているので、紀勢本線・新宮方面に向かうところを誤って参宮線に迷い込んでしまった可哀想な人と勘違いされたようです。

よっぽどJRで鳥羽に行く人なんていないんでしょうね。大丈夫ですよ、私は参宮線に乗ることだけが目的なので、自分が何をしているかは分かっています。正気かどうかは疑わしいものですが。


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JR鳥羽駅。くたびれた感じはちょっと好み。

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鳥羽駅は近鉄と共有で使われています。近鉄のホームはピカピカで、新鋭のカッコイイ特急列車がすました顔で鎮座していました。
一方JRの鳥羽駅は小汚く、国鉄時代に舞い戻ったかのような雰囲気。それも悪くはないですけどね。

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鳥羽に特に用はないのでそのまま折り返します。
本当はせっかくなので伊勢神宮にお参りしようかと思ったのですが、駅から結構遠そうなのでパスしました。しかも伊勢神宮の最寄駅は鳥羽駅ではないし。

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14:29 鳥羽 発 JR参宮線 普通(伊勢市行き)

15:31 松阪 着

本日3回目の松阪駅に戻ってきました。これでJR名松線とJR参宮線は完乗。名松線は気に入りましたが、参宮線の印象は正直薄いです。いずれにせよ伊勢鳥羽方面の2つも盲腸線を片付けられたのは大きい。

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松阪駅も近鉄と共同の駅となっています。ホームは別ですが、跨線橋で改札を通ることなく移動できます。JRと私鉄がこれだけ密接に関わっているのは初めて見たかも。京都では振り替え輸送での協力はあれど、基本敵同士ですから。

せっかくなので近鉄の車両も見ておきましょう。

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地元京都で見る近鉄と全く同じ車両・色です。三重にいるのに少し変な気分。

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お馴染みの特急列車も入線してきました。しかしこのハチのようなデザインは何とかならなかったんでしょうか。

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JRではもう見なくなったパタパタ式の案内も近鉄では健在。しかし上部の殺傷能力の高そうなトゲトゲは何なんでしょうか…。



さてこの後松阪で用事がありますので、1日目の旅はここまでとなります。
2日目は紀勢本線を乗りとおして紀伊半島をぐるっと回ります。

2日目へ続く




今回の列車のスケジュールを以下に示しておきます。2016年版の最新ダイヤ。

05:32 京都 発
↓JR奈良線 普通(奈良行き)
06:25 木津

06:48 木津 発
↓JR大和路線 普通(加茂行き)
06:54 加茂 着

06:55 加茂 発
↓JR関西本線 普通(亀山行き)
08:16 亀山 着

08:23 亀山 発
↓JR紀勢本線 普通(伊勢市行き)
09:23 松坂 着

09:38 松坂 発
↓JR名松線 普通(伊勢奥津行き)
11:02 伊勢奥津 着

11:30 伊勢興津 発
↓JR名松線 普通(松坂行き)
12:54 松坂 着

13:03 松坂 発
↓JR参宮線 普通(鳥羽行き)
14:01 鳥羽 着

14:29 鳥羽 発
↓JR参宮線 普通(伊勢市行き)
14:48 伊勢市 着

14:56 伊勢市 発
↓JR紀勢本線 普通(亀山行き)
15:31 松阪 着



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Author:ハル
旅行好きハルのゆるい日常。
旅行・写真・鉄道・読書など。アウトドア派になりたいインドア派。
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