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黒い黒い音威子府そば 北海道フリーパスの旅 3日目中編 

2017.01.18 21:32|北海道
北海道フリーパスの旅 in2016秋 まとめはこちら

北海道フリーパスの旅 in2016秋 3日目中編 黒い黒い音威子府そば
 音威子府→稚内

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3日目前編では旭川駅から始発の普通列車に乗って、音威子府駅にたどり着きました。
中編では音威子府に来た目的を果たしてから、稚内駅に向かいます。





音威子府駅を探検




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JR音威子府駅舎。駅名が木彫りで大書してあります。先ほどのプレハブのような駅たちと比べると破格の豪華さです。
それでは駅舎に入るとしましょう。

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駅舎は清潔で明るくて温かみのある印象。暖房もしっかり聞いているので気温的な意味でも暖かかったです。
JR北海道にありがちな薄暗くて小汚い駅とは一線を画しています。

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ところで改札前に気になる張り紙が。
なんと走っている間は全く気が付きませんでしたが、シカの影響で本日宗谷線で列車遅延が発生しているようです。
稚内05:14発、旭川行きの始発列車がなんと90分以上も遅れている様子。これはひどい。

私は次の特急列車で稚内に向かうのですが、その列車は大丈夫かな……と考えていると、列車の運休の項目に目が止まりました。

15:45発 札幌行き 特急サロベツ→運休



はい?

これって私が稚内に行った後、旭川に戻るために乗る予定の列車ですよね?運休?バス代行?
慌てて駅員さんに尋ねると、もう運休は確定事項だそうで、恐らく代行バスが手配されるとのこと。恐らくってなに。

これ下手をすれば稚内に幽閉されることになる由々しき事態です。どうするか悩んだのですが、ここで稚内行きを断念すると恐らく今回の旅では再訪するスケジュールの余裕は無さそうです。
もうどうにでもなれと、稚内に向かうことにしました。
昨日のみではなく今日も、鹿による妨害工作を受けるとは……呪われているのでしょうか…。

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駅員さんと話したついでに音威子府から稚内への指定券を購入。途中駅からの乗車なので万が一を考え指定席を確保しました。

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ところで私がわざわざこんな北国の小さな音威子府などという駅に降り立った理由ですが、コレです。
音威子府には、非常に有名なソバがあるのです。音威子府そばといい、独特の香りのある黒い麺が特徴。死ぬまでに一度は食べる価値があると言われるほどの有名っぷりで、以前から気になっていました。

ただソバ屋さんの開店時間は10時からなのでまだ閉まっています。また、定休日が毎週水曜日なことに注意。定休日を失念してせっかく訪れたのに閉まっていた!と嘆く人は意外と多いようです。

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そば屋さんが開店するまでは音威子府駅内に作られている天北線の資料室でも見学する事にします。駅の中に資料室があってそれが解放されているのはかなり珍しい…というかここが初めてかも。

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まずは音威子府駅開駅100周年の記念ボード。1912年に開業して2012年に100周年を迎えたそうです。
1912年と言えば戦前であることはもちろん、まだ明治時代(明治45年)です。
調べてみるとこの年には清朝が滅亡したり、タイタニック号が沈没したり、第5回オリンピックがストックホルムで行われていたころです。

また重要な出来事として、明治天皇が崩御された年でもあります。つまり明治45年は大正元年でもあると。

北海道の鉄道の歴史は意外と古く、かなり以前から鉄道が敷設されているんですよね。そんな以前からこんな最果て近くに駅があり、鉄道が走っていたとは…。当時の北海道は国防上非常に重要だったというのもありますか。

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ここでかつての輝かしい道北の鉄道路線を確認しましょう。
かつては「日本海側から北上する羽幌線・現在の宗谷線に当たる天塩線・オホーツク海側に抜けて稚内に至る天北線・そして興浜北線・興浜南線や美幸線や名寄本線」など、様々な路線でにぎわっていました。


まあ全部廃止されて現在は宗谷本線しか残っていませんが。

で、音威子府駅は天塩線と天北線の接続駅で栄えたらしいです。なるほど道理で駅舎が立派なわけです。

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資料室にはかつて使用されていたサボや方向幕などが展示されています。これは古くからこの路線に親しまれた方にとっては涙が出るほど懐かしいものでしょうね。
今となっては大変貴重な物品たちです。

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急行利尻と言えば私でも知っているくらい有名な夜行特急です。2008年4月にJR北海道が廃止を発表したので、実はかなり最近まで走っていた列車です。

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資料室にはかつて賑わっていた音威子府駅の模型も展示してありました。
ブルートレインで有名な14系客車と思われる列車の姿も。

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うわわわ、これは現在ではまず見ることが出来なくなったタブレット交換の様子を撮影した写真じゃないですか。
昔はこんなことをやっていたんですねぇ……。こんなの生で見られたら最高でしょうねえ……

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資料室には北海道の駅にはお馴染みの駅ノートも置いてありました。
やはり音威子府そばを目当てに訪れる方が多いようですが、繰り返しますが定休日をよく確認してください。

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さて音威子府駅に到着して30分ほど経ちました。一通り駅舎と資料室を見終わったところで、遅れていた特急列車が到着するようです。

うんざりした顔で列車を待っていたお客さんたちが一斉に(まあ3人ほどですが)席を立ち、ホームに向かいます。残されたのは私だけ。寂しくなったので一緒にホームに出て見送ることにします。

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あれ?この手前の列車は、私が旭川から音威子府まで乗ってきたキハ54形じゃないですか。あれから30分ずっと停車したままだったんですね。この列車にも列車遅延が影響し始めたようです。

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遅れていた札幌行きの特急スーパー宗谷2号が音威子府駅に到着。40分強の遅延でした。

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特急列車を見送り、一人になった駅舎ですることも無いので駅の外に出てみました。うう、風が強くて寒い。

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駅からすぐ見える山の斜面にスキー場と思われる施設が見えました。まだ雪不足といったところですが、冬になれば列車待ちの間にスキーなんかも楽しめるのかな?

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振り返ってJR音威子府駅舎。ログハウスっぽい作り。鉄道駅とバスターミナルの両方の機能を兼ね備えています。




黒い黒い音威子府そば




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さてようやくお蕎麦屋さんの開店時間である10時が迫り、シャッターが開けられました。
店にはちゃんとした名前がついており、常盤軒(ときわけん)という名前です。食べログでも紹介されてます。常盤という名前は御伽草子を思い出しますがたぶん関係はない。

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メニューはこちら。何にしようかなぁー。

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とりあえず天ぷらそばにしてみました!あああ美味しそう。

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音威子府そばを有名たらしめるのはこの黒いソバ!日本でもここでしか味わえない独特の風味と味です。美味しい。


おそばを食べ終えて一服していると今度は普通列車が音威子府駅に到着するようです。見に行きましょう。

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えーとこの列車は…稚内05:14始発の普通旭川行きじゃないですか。

音威子府の本来の到着時間は07:35。現在は10:28なので、実に3時間弱の遅れ。これは酷い。後発の特急スーパー宗谷2号にも抜き去られて、とぼとぼと発車していきました。

なおこの列車にはどこかでバス救出されたのか、乗客が一人も乗っていませんでした。
もういっそシカを乗せてあげたらどうでしょうか?彼らも実は「乗せてーー」と列車に近づいてきているのかも。そしてはねられると。かわいそう。

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さてまだ出発には時間があります。ので、2杯目のソバを注文。今度は月見そばです。
朝から何も食べておらず空腹だったことと、たぶん死ぬまでにもう音威子府に来る機会は無いだろうと思い2杯目を注文しましたが、店のおばちゃんも「また!?」と驚いていました。

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ご馳走さまでした。出汁も美味しくて飲み干せるほどです。さっぱりしつこくないので2杯目もイケます。

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お土産用のソバも購入。購入してから気が付きましたがこれかなり重くて、旅行3日目で重りとなるものを購入してしまったので以後バックパックを持つことが億劫になりました。ちょっと失敗だった。

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私はずっと「いくら音威子府そばが有名だとしてもこんな所まで遥々食べにくる物好きはそう居るまい。きっと閑古鳥が鳴いているのだろうな」と思って居たのですが、意外や意外、ひっきりなしに地元のお客さんが訪れて数分でソバを完食、すぐに去っていきます。回転率の実に良いこと。
今のところ、大体1時間で15杯ほど売れています。一人あたり4分の計算。お昼時になればもっと混雑するでしょう。

どうやら私の心配とはよそに、常盤軒さんは地元に愛されている様子でした。これなら繁盛してやっていけるのも納得できます。





音威子府→稚内




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ソバを2杯も食べて膨らんだお腹を叩いていると、駅員さんがわざわざ「もうすぐ列車が来ますよ」と言いに来てくれました。
駅の中に私一人しか列車を待つ人が居ないので呼びに来てくれたみたいです。
音威子府駅には2時間ほど滞在しましたが、適度に人の出入りがあり、暖かくて、ソバ屋さんや駅員さんもいるので温かい印象でした。雰囲気もよし。

跨線橋を通って向こう側のホームへと向かいます。

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跨線橋から音威子府駅。単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、かつてを思い起こさせる立派な駅です。

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島式ホームには木彫り?のよく分からない物体と椅子が。

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稚内行きの特急スーパー宗谷がやってきました。
あれ?この車両どこかで見たような……って、昨日も見たノースレインボーエクスプレスじゃないですか。また会いました。

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10:58 音威子府 発 JR宗谷本線 特急スーパー宗谷1号(稚内行き)

本来は10:58発ですが、例のシカの影響で11:15発になり、17分の遅延でした。どうやら団体のお客さんがいるようで、車内はなかなかの込み具合。

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昨日は暗くてよく見えませんでしたが、ノースレインボーエクスプレスの先頭部分はこんな感じになっています。
前方の車窓をかなり広々と見張らせるのは素晴らしいんですが、相変わらず運転席との間にペラペラの仕切りしか無いのでちょっとドキドキ。

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やっぱり天塩川に沿って列車は進みます。天塩川は実は日本で4番目に長い川。上位三位まで、ちゃんと言えますか?えっと利根川…。

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写真の車ですが、実は昨日も見ていてこんなところで何をしているのだ怪しい、とか言いましたが、キャンプのお客さんでした。

実に羨ましいことをしてますな。こんな大自然の中で飲むコーヒーとか絶品でしょうね。

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白樺の林を抜けつつさらに北へ。北に行くほど雪は減り、もう影も形もありません。

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天気も回復して青空も見えるように。JR北海道の中でも有数の広々とした車窓が展開されます。

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昨日下車した幌延駅に再びやってきました。昨日は暗く冷たい印象でしたが、明るい日差しの中で見ると印象がガラッと変わります。

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遠くのほうに巨大な山が見え始めました。が、すぐに森に隠されてしまいます。
あれはまさか…。

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豊富駅。豊臣という字に慣れすぎていて最初は読めませんでした。

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最初は車窓に広がっているのは広々とした牧草地だったんですが

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あるところを境に一気に車窓が黄金色に変わりました。稲穂でもないし何でしょう。ススキ?この辺はまだ冬ではなく、秋の景色が残っていました。

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そして海岸線へ。宗谷本線が海岸線に出るのは抜海から南稚内間のほんの数分だけです。
車窓左側に要注目!!

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左が利尻島、礼文水道を挟んで右が礼文島です!宗谷本線に乗ったときにこの景色はぜひ見たいと思っていたのです。霞んでいなくて良かった…。

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礼文島のほうはただの平べったい島ですが、利尻島は見事な円錐形の山が特徴的です。その姿から利尻富士と呼ばれ、観光スポットにもなっています。そういえば宗谷本線のロゴマークやサロベツのヘッドマークにも、利尻富士が描かれていました。

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ここまで荒れ果てて荒涼とした場所にある村は初めて見ました。まさに身を寄せ合いひっそりと佇んでいる様子で、こんな所での生活は一体どのようなものなのでしょうか……。
と、思いましたが、今地図を確認してみるとここは稚内に近い場所なのでそれほど辺鄙という訳では無さそうです。雰囲気はもの凄いですが…。

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数分間のお楽しみですぐに海は見えなくなり、南稚内駅へ。終着稚内は目の前です。

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3・4・11緑通りというよく分からない通り。数字なのか色なのかハッキリしましょう。

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12:53 稚内 着

JR宗谷本線の終着駅、稚内に到着!この先に線路はありません!




さて日本本土最北の稚内に到達したところで、3日目中編は終了です。
後編では稚内を一瞬だけ観光したのちすぐに旭川までとんぼ返りしますが、帰りの特急列車は運休、と。一体どうなるのか…。本当に帰れるのでしょうか。


3日目 後編へ続く



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テーマ:国内旅行
ジャンル:旅行

コメント

音威子府そば

どうもお邪魔します。
音威子府の黒蕎麦何度も気になりつつチャレンジ出来ていないのでこの記事を読ませていただき、ますます音威子府そば挑戦したくなりました。ただ列車ではやはりきついですねえ。なかなか休みも取れないので、どうしてもレンタカーになってしまうところが残念至極ですが。。。
稚内駅も懐かしいです!

No title

ご訪問&コメントありがとうございます!
音威子府そばを食べるのはなかなか難易度が高いですよね。鉄道で行くのは時間も手間も運賃もかかるので、特にこだわりがなければ車で行くのが一番手っ取り早いかと思います。私などは車の運転に自信がないのでどうしても鉄道中心の旅行になっていますが…。

お蕎麦は独特の味と香りでとっても美味しいので、ぜひ食べに行ってみて下さいね。くれぐれも定休日と売り切れにはご注意下さい(笑)

天北線

国鉄末期から北海道の旅をしてました。
天北線記念館を見ると、当時を思い出します。

今回の改正で鈍行利用では蕎麦が食べれなくなりましたね。

はまなす廃止もあり、ダブルパンチですっかり足が遠のきました

No title

ご訪問&コメントありがとうございます。
私は国鉄時代の鉄道には乗ったことが無いので大先輩なわけですね。国鉄時代はいろんな問題も抱えていたのでしょうが、それでも今は亡き数多くの路線が残っていた事だけでもうらやましい話です。

音威子府そばを食べるのはかなり難易度が高い部類だと思います。そもそも北海道に到達することすら大変なのに、さらに北の音威子府駅に良いタイミングで現れることは至難の業…。

私もしばらくは北海道を訪れる事は出来なさそうな状況です。次に行く時まで、音威子府そばが今のままで残っていればいいのですが…。
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Author:ハル
旅行好きハルのゆるい日常。
旅行・写真・鉄道・読書など。アウトドア派になりたいインドア派。
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