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廃止直前の留萌線に乗って増毛駅へ 北海道フリーパスの旅 4日目前編 

2017.01.24 23:08|北海道
北海道フリーパスの旅 in2016秋 まとめはこちら

北海道フリーパスの旅 in2016秋 4日目前編 廃止直前の留萌線に乗車 増毛駅へ
 旭川→深川→増毛

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この旅の一か月ちょっと後のことになりますが、
2016年12月5日、JR北海道 留萌本線の留萌-増毛間が廃止されました。

深川から留萌までの路線は1910年(明治43年)に、
留萌から増毛までの路線は1921年(大正10年)に開業し、以来95年間もの間、良港として栄えた留萌港との輸送を中心に営業されました。

留萌本線は本線という名前の通り、かつては日本海側を北上して幌延へと至る羽幌線が留萌駅から分岐していました。
また、札幌-留萌-幌延を運行する急行「はぼろ」や準急「るもい」などの優等列車が運転されるなど、現在では考えられないほど栄えた路線でした。

そんな留萌線の廃止。
私が留萌線に乗ったのはこれまで2回です。1回目は2014夏の北海道旅行2日目でオロロンラインを走るために留萌を訪れたとき、2回目は2015夏の北海道旅行5日目で増毛まで乗車したときです。

しかし廃止になるともう二度と乗ることが出来なくなるわけですし、廃止前にもう一度だけどうしても乗っておかなければと思い立ち、今回の北海道旅行で3度目の留萌本線乗車で増毛まで向かうことにします。






旭川→深川




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本日の起床は4:30。この旅一番の早起きだったかも。

本来留萌線乗車は2日目に行うはずだったのですが、強風のためまさかの運休。スケジュールがガチガチに詰まっているこの旅では最早乗車することは困難かと思われましたが、時刻表を調べた結果、唯一この4日目早朝に早起きすると、増毛行きの始発列車に間に合うことを発見しました。
これはどう考えても旭川からの接続を念頭に置いて時刻表が作られているためで実に助かりました。

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ホテルを出てJR旭川駅へ。人っ子一人いない旭川駅ですが、まだ朝5時なので当然です。

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しかし駅はすでに起きていました。札幌駅ですら改札開始は5時40分なので、旭川駅は相当早起きということになります。お客さんもちらほら。

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始発のエル特急スーパーカムイに乗ります。対向の札幌発スーパーカムイ1号が6時発という事を考えても、やはり旭川は早起き。ギリギリ札幌の通勤圏に入っているんでしょうか?毎朝こんな朝早くから特急で通勤とか考えただけで死にたくなりますけど…。

出発まであまり時間がありません。ホームに向かいます。

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05:18 旭川 発 JR函館本線 L特急スーパーカムイ2号(札幌行き)

お客さんはさすがに疎らですが、それでも数人は居ることに驚き。この人たちはこんな朝早くに起きて一体どこへ行くのだろう。

余談ですが、この記事を書いている時にJR北海道から2017年3月のダイヤ改正の内容が発表されました。
それによると、L特急スーパーカムイ号は3月で廃止と決定しました。こうして北海道フリーパスの旅で乗ったのが最後の乗車になりそう。お疲れ様でした。

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05:36 深川 着

18分の乗車で早々に下車。
駅名標の下のベンチは、2年前にやはり私が留萌本線に乗って留萌駅に行く前に、そばめしを食べた思い出のベンチです。

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深川駅には既に留萌本線の列車が入線していました。接続時間は8分なので余裕はあります。

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跨線橋を通って留萌線用のホームに向かいます。

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こちらが増毛行きの始発列車。終点増毛まで連れて行ってくれます。
言わなくても当然のことですが、1両編成です。

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車内にはすでに先客が何人かいました。この人たちは一体どうやってこの時間に深川駅に現れたのだろう…。最速の方法は私がとった旭川の始発特急に乗ることだと思うんですが。まさか深川に宿をとった?それはズルい。


さて留萌線の下りに乗る場合、進行方向右側の窓が風景も見れてよろしいです。私は出遅れたのでもちろんそんな最高の席にはあり付けないわけですが、それでも廃止寸前のすし詰め状態を考えれば、なんと優雅なことでしょう。

12月上旬の留萌本線区間廃止の際には、留萌駅や増毛駅に大量の人間が集まったようです。
東京の満員電車と同じ状態で増毛まで乗ったところで、それが何の思い出になるんでしょうか。
終焉間近で思い出に浸るのはともかく、人混みや罵声にまみれながら乗車するのって、果たして楽しいのだろうか?一般人の感覚ならその路線や車両が「普段の風景」であった頃を記録したほうが、有意義だと思います。

もちろんスケジュールの都合でどうしても直前しか無理で、という場合は仕方ないですが、あえて激混雑が予想される廃止寸前を狙うのは得策ではないです。
大混雑の何が問題って、騒ぎたいだけ・暴れたいだけの無法者・犯罪者が集まることなんですよね。その一部のたちのせいで、葬式厨、葬式鉄と馬鹿にされますし。まあもともと撮り鉄には無法者が多いのは事実ですが…。


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ここで唾棄すべき撮り鉄を糾弾しても始まりません。留萌線乗車記に戻ります。
私は滅多に車両の編成はメモしないのですが、この時ばかりはさすがに写真に撮っておきました。おなじみのキハ54形の502号車。




深川→留萌




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05:44 深川 発 JR留萌本線 普通(増毛行き)

ちょうど深川を出たころ夜が明け始めました。いやに空が赤いのが気になりますが、天候は大丈夫なんでしょうか。

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05:56 石狩沼田 着

これが最後の乗車になりますので、せっかくですし一駅一駅到着時間を書いていこうと思います。

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驚くべきことに先頭デッキ部分に誰も人が居ませんでしたので、これ幸いと前面展望を鑑賞することにしました。
こんなに優雅に最期の留萌線の旅を楽しめて良いのでしょうか。

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さて前方に、留萌本線の駅としては破格の豪華な設備を持つ駅が見えてきます。
峠下駅です。留萌駅以外では唯一列車の交換が可能な駅。

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06:10 峠下 着

峠下という駅名も、この木造の駅舎も、すべてがステキ。

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ほぼ同じ時間に対向の列車がやってきました。05:50留萌発の始発列車です。
列車の交換を終えて、さらに進んで行きます。

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こちらが留萌本線としては通常の駅になります。もちろん単式ホーム1面1線。
列車の交換?そんなもの可能なわけないじゃないですか。

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06:27 大和田 着

後ろのハコが駅舎です。

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これが大和田駅舎。お馴染みの車掌車を改造した駅舎ですが、かつてはちゃんとした駅舎があったそうです。
それどころかかつての大和田駅は島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅だったそう。信じられない。でもそう言われてみれば駅舎が妙に遠くにあったり、ホームと駅舎の間に線路一本分のスペースがあるような…。

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ちなみに駅前の様子がこちら。ここまで何もない駅前というのは、ちょっと初めて見たかも。住宅の一軒も見当たりません。電柱と電線があるだけマシなのかな。

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そんな半ば廃墟に見える大和田駅を出ると、立派な跨線橋を持つ近代的な駅舎が見えてきました。
線路の配線が面白い。奥から延びる線路が二股に分かれるのはよく見られますが、その二股の真ん中にもう一本線路が挿入されている。この線路はかつては利用されていたんでしょうか。ニシン列車の退避用とか?

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06:35 留萌 着

通常は駅舎側のホームを利用するので、跨線橋を渡ったこのホームに降り立つことは非常に稀。始発の1本だけがこのホームに停車します。
駅名票の奥の空間はかつて4・5番線で、羽幌線ホームとして利用されていた場所です。

あれ、ひょっとして今留萌駅に行くと、駅名標の瀬越駅が塗りつぶされているんでしょうか。
もはや留萌駅が留萌本線の終着駅になってしまいました。こんなことが許されていいのでしょうか。

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留萌駅。実に立派な建物です。やっぱり3本の軌道が特徴的。

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留萌駅では15分の運転停車が行われます。せっかくなので駅舎の中も見ておくことにしましょう。これが人生で最後の留萌駅になることはほぼ間違いないです。

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駅舎の中はこんな感じ。数の子をモチーフにした怪しげなキャラクターが気になりますが、2年前とほぼ変わっていなくて一気に当時の思い出が蘇りました。

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留萌駅車を正面から。暗い色調の建物でちょっと意外。
実は2年前の旅では、留萌駅の外観を撮り逃していたんです。ここで改めて撮影出来て良かったです。

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廃止まであと一ヵ月と少しという事で、硬券の入場券が記念品として売られていました。
増毛駅は無人駅だし改札も無いので実質駅舎の中には入り放題なのですが、縁起の良い駅名なので売れるでしょう。
セコい商売のような気もしますが、もう何でもいいです。とにかく頑張ってお金を儲けてください。そして鉄道ファンはお金を落としましょう。やっぱり、列車に乗ることですよ。列車を撮影するだけではダメです。

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もちろん私も購入しておきました。記念の意味合いもありますが、これで将来髪の毛の心配をしなくて済むことを祈ります。

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発車を待つ列車と留萌駅をパシャリ。このアングルは2年前も撮影しました。

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これが2014年夏の留萌駅の様子。夏らしい青空と緑が眩しくて、田舎町の駅という印象を受けますが、2016年秋の今回の写真はかなり寂しげに写ります。撮影者の心情が投影されている…わけではないでしょうが。

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列車車内に戻りました。ちらりと見えた運転士用の時刻表をせっかくなので撮影しておきました。この列車は快速列車ではないのですが、深川-留萌間は結構ぶっ飛ばして運転します。
また、国鉄/JRのダイヤが実は15秒刻みで作られているのは有名な話。


運転士用の時刻表を眺めながらぼんやりして居ると、留萌駅の駅舎から駅員さんが跨線橋を渡らず、線路を歩いて横断して私たちのほうにやってきました。
跨線橋がないならともかく、線路をショートカットするとは行儀が悪いな、何か緊急事態?と思って見ていましたが、よく見ると手に何か持っているような。あれは、まさか…?

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うわわわ!!まさかのタブレット交換じゃないですか!!私ナマで見るの初めてですよ!
留萌-増毛間ってスタフ閉塞なんですか。全く知りませんでした。今日本でタブレット交換を見られるのは何か所あるんですか?恐ろしく貴重な場面を見ることが出来ました。

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タブレットの現物を見るのも、もちろん初めてです。中央部の窪みは何なんでしょう。





留萌→増毛




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さて予想外のタブレット交換にテンションが上がったところで留萌駅を発車。ここからはすべて、現在は廃線になった区間です。

谷を突き破り正面に雪が積もった立派な山々が見えてきました。暑寒別岳です。標高はかなり高そうに見えますが1,492メートルと意外と低め。パッと視界が開けて山々が見える演出はなかなかのもの。

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留萌本線の見どころは、やっぱり留萌~増毛間でしょう。深川~留萌間は峠越えのどちらかと言うと地味な路線ですが、留萌から増毛までは寒々しい日本海の景観をじっくり眺めることが出来ます。

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線路の脇に斜面があるため、冬季は雪崩の危険から長期運休になる留萌線。もう運休する事もないんですね。

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2015年夏にも目にしたお地蔵さんをまた発見。

よく見ると服が増えてる!この辺はかなり冷え込みそうなので、誰かが服をあげたのでしょうか。

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06:53 瀬越 着

不覚ですが、駅名標を撮り逃しました。この瀬越駅だけが進行方向左手に駅があるので撮り逃しました。
ああ、もう二度と撮影することも出来ませんか。何を言っても虚しい。

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かつてはニシンで栄えた留萌・増毛の町。今ではこんな面影が残るだけです。

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次の礼受駅に接近。やはり交換など不可能です。閉塞区間ですから当たり前なんですけどね。

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06:59 礼受 着

礼受駅は駅名標のすぐ後ろに荒々しい海が見えるのでお気に入りの駅です。名前もカッコイイし。
2015年夏の時は日没間近でした。

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礼受を出るとすぐに次の阿分駅です。ついにコンクリートの基礎も無くなり、木材で足場が組まれただけのホーム。

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しっかし面白い駅名ですね。あふんっ!

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この寂れた寒そうな漁村が堪らないんです。住んでいる方にとっては不便だと思いますが、旅行者はこういう風景を見て喜ぶのだから罪深いものです。

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07:06 信砂 着

信砂駅は少し海から離れます。海抜も意外と高いので驚きました。

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次の駅もやはり単式ホーム1面1線です。私には駅と駅の違いが見分けられませんが、達人になるとこの写真だけで何という駅か当ててしまうのでしょうか。

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07:08 舎熊 着

この辺は駅のすぐそばに住宅が建って居て、何だか安心できる駅です。やはりたまにはこういう駅も欲しいです。さっき通った大和田駅とは大違い。

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07:10 朱文別 着

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そろそろ終着駅に近付いてきました。道路の白線部分を示すポールは雪国独特です。

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07:13 箸別 着

次がいよいよ、終点の増毛です。

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記念に運賃表もパシャリ。深川-増毛間の片道運賃は1,450円。往復するだけで約3,000円ですが、高いと思うか安いと思うかは微妙な値段。

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正面の橋に撮り鉄の集団が。私もカッコいい列車の写真とかを見ると嬉しくなりますが、それでもやぱり列車は乗ってナンボです。これは間違いない。

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このカーブを曲がると終着 増毛駅です。

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07:20 増毛 着



増毛駅に到着したところで、4日目前編はここまでとします。中編では増毛駅を見学したのち折り返して深川まで戻り、特急オホーツクで道東への大移動を開始します。

4日目 中編へ続く



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旅行好きハルのゆるい日常。
旅行・写真・鉄道・読書など。アウトドア派になりたいインドア派。
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