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JR花咲線で最果ての根室へ 北海道フリーパスの旅5日目 前編 

2017.02.10 23:02|北海道
北海道フリーパスの旅 in2016秋 まとめはこちら

北海道フリーパスの旅 in2016秋 5日目前編 JR花咲線で最果ての根室へ
 釧路→根室

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4日目後編ではJR釧網本線にて網走から釧路へと移動、釧路で一泊した所まででした。
5日目前編では、JR釧路駅からJR花咲線の始発列車に乗って日本最東端の町「根室」を目指します!





発車まで




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おはようございます。本日は05:35発の始発列車に乗るため、例によって早朝から行動開始。
なおこの写真は起床時間ではなく身支度が完了してホテルを出る前に撮ったものですので、実際の起床時間は4時半ごろです。眠い。

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この時間でも釧路の町はうっすら明るくなり始めています。さすが東経144°の町。私は今、日本国内でもトップレベルに早く朝日を浴びている事になります。

ところで余談ですが、日本本土最東端は納沙布岬です。よって日本で一番日の出が早い場所も同じく納沙布岬だろう…と考えがちですが、実は違います。

確かに最東端は納沙布岬ですが、日の出に関しては実は緯度も関係するので、千葉県犬吠埼が一番早いです。沙布岬より5分ほど早いらしい。(富士山山頂や離島は除く)

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早朝の釧路駅。STATION DINERという看板が古臭くて良い。

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釧路駅ではマリモ様がお休みになられていました。

私最近まで、マリモは全て阿寒湖から連れてこられたと思っていたのですが、とんでもありません。売られているのはすべてこれ養殖です。
それにこの丸い形も、ただの藻を人間が手で丸めただけ。という真実を知って人間不信に陥りました。サンタさんが存在しないと知った以上のショック。もう何も信じられない。大人は汚い。

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まあ一応、説明文にはちゃんと養殖であること、手で丸めている事が隠さずに書いてあります。

「阿寒湖に生息するマリモは天然記念物です。阿寒湖のマリモは、販売できません。」
そりゃそうだ。

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まあ考えようによっては、快適な阿寒湖から強制連行されたマリモ様はいなかった訳ですよね。まあそう考えれば養殖で良かった…のか?

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さて改札の中へ。JR花咲線の始発、快速はなさきに乗車します。

ところで路線の名称に関してですが、釧路~根室間も正確にはJR根室本線の一部です。しかし当ブログでは分かりやすさを重視して、この区間は愛称のJR花咲線を使用することにします。

それにどうせJR根室本線は分断されて消滅寸前、風前の灯火ですし。つらい。

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ホームへ移動。既に東の空は白み始めています。暁の光が眩しい。
この時期は札幌がいつもどんより曇る一方、道東は天気が良いことが多いのですが、今日も道東はよく晴れそう。

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こちらが花咲線の車両。おなじみキハ54形。もちろん1両編成です。
こんな時間に根室行きの列車が設定されているだけで感謝しなさい!

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車両の外見はお馴染みのキハ54形ですが、車内の椅子は花咲線独自のものになっています。かなりキツイ色なのでちょっと戸惑うかも。
お客さんは例によってガラガラでした。確か釧路発車時で4人だったかな。まあ始発列車だし…。




釧路→根室 (別寒辺牛湿原)




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05:35 釧路 発 JR花咲線 快速はなさき(根室行き)

釧路を出ると釧路湿原の一部と思われる湿原?を走りますが、ずいぶん霧が出ていました。
朝霧は秋の季語にもなっており、この時期によく見られる現象だそうです。

これも余談になりますが朝霧の原理を紹介しておきますと、比熱の関係で水と地表の温まり方には差が生まれて、暖かい水面上に冷たい空気が来て水面から蒸発が起きて出来る霧です。
この原理、実はお風呂と全く同じなんですよね。今ここは壮大な規模のお風呂と言えるかも知れません。

また有名な観天望気の一つに「朝霧は晴れ」というものがあります。
キリリと空気が冷える放射冷却が必要なので、雲のない晴れだと霧が生じやすいことを考えると、理にかなった観天望気と言えます。

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まさに黎明という言葉が似あう夜明けを見ていると上尾幌駅を通過。という漢字を当てても良さそうな雰囲気。

なお快速はなさきは快速列車であるからして、実は結構駅を通過します。東釧路から武佐、別保、上尾幌、尾幌、門静 となんと5駅連続でぶっ飛ばして爆走。そんなに急がなくてもいいんですが…。

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上尾幌を出るころにはすっかり夜が明けて、青空が見えてきました。思ったより雲が多いですね。

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門静駅を通過すると車窓右手に厚岸湾が望めます。太平洋。

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私が何を思ってこの写真を撮影したか、分かるでしょうか。



列車の影が完全に真後ろに伸びている!!という事を言いたかったのです。

内地でも偶然に同じ風景を見ることは出来ますが、日本最東端に向かってほぼ真東に向かっている事を実感させてくれるこの光景は、ずいぶん胸に響くものがありました。

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東釧路から40分以上停車せず走り続け、厚岸駅に到着。対向の釧路行き列車が発車を待っていました。最近見なくなったキハ40系。

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夜明けの空に立体感のある雲、波打つ水面と実に美しい景観ですが、これは厚岸湾ではなく厚岸湖です。

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©google maps

厚岸周辺の地図はこんな感じになっています。どう見ても海と繋がっているように見えるんですが、一応湖だと主張しています。

絶対に、厚岸湖の水は塩辛い、と私は確信しています。

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朝の厚岸湖も大変美しいのですが、JR花咲線の真骨頂はここからです。厚岸~糸魚沢間はJR全線の中でもトップクラスの、素晴らしい車窓が展開されます。

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それが別寒辺牛湿原(べかんべうし)を望む車窓です。突然車窓いっぱいに広がる湿原に、釧路湿原なんかメじゃないレベルで感動します。
私も日本全国津々浦々、いろいろと鉄道に乗っていますが、これはと唸る車窓はそう多くありません。

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湿原のド真ん中を走る列車、最果てという言葉が似あうこの車窓。これだから旅はやめられない、そんな風にも思えてきます。

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様々な動物、鳥たちがのんびりしている姿を列車の中から間近に眺めることが出来ます。
川が血管のように張り巡らされ、時期によっては有名なタンチョウの姿を見ることも出来るそう。

私には見分けられませんが、植物はヨシやスゲなどが広がっているらしい。

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ここまで美しく水面に雲や空が写るとは!日本のウユニ塩湖はここにありました。

釧路は釧路湿原や霧多布湿原ばかり有名ですが、列車から見事な湿原を眺められる別寒辺牛湿原、イチオシです。

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快速はなさきは糸魚沢駅に停車しないので危うく撮り逃しそうになりましたが、糸魚沢駅です。
見事な湿原が見られる区間は終了。本当に短いので、要チェック!

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茶内駅に到着。茶内では05:30に根室を出た始発列車との交換が行われるため、6分停車が行われます。
インターポールのエリート刑事に挨拶しつつ、軽くお散歩しましょう。

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どうやら茶内はルパン三世の生みの親?の故郷だそうで。なるほどだから花咲線の車両にもルパンが描かれていたんですか。合点。

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茶内駅の外観と内部です。外観はともかく、内部はコンクリむき出しの床と掲示物がほとんどない壁で寂しげな雰囲気。

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駅前の通り。何だか普通に栄えていて都市のように見えますが、航空写真で茶内駅周辺を見るとビックリします。

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©google maps

この通り、建物があるのは見事に駅の周辺だけ!周囲は湿原と牧草地?しか存在しません。

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ホームに戻ってきました。対向の列車はまだ来ていないようなので、我らが快速はなさきを撮影。暖かい感じに撮れました。

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対向の根室始発の列車がやってきました。このような単純な待ち合わせの場合、閉塞が解消されるとすぐに発車する場合がありますので、呑気に撮影を続けると運転士さんに迷惑がかかる事があるので注意。
私もすぐに車内に戻りました。

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驚くことに茶内からは写真で分かるだけで4名の乗客が。こんな最果ての地でも、普通に生活する人々はいるんですねえ…。
この辺の人々にとっては、美しい朝の湖も素晴らしい湿原も、日常の一ページなのでしょう。





釧路→根室 (東根室駅・根室駅へ)




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茶内を出ると地平線まで何もない見晴らしの良い区間が続きます。
雲が地面スレスレに見えるという風景、初めて見ました。そもそも山やビルにかこまれた都市部では、地平線というものが滅多に見えません。ここは本当に日本ですか。ヨーロッパ、特にフランスの片田舎あたりがこんな風景だと勝手なイメージをしています。

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ラピュタっぽい雲の塊も。これ一体どうなっているんですか。地面から雲塊がニョキニョキと生えているように見えますよ。なんと壮大なんだろう。

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車窓には当たり前のように動物たちが見えます。のんびり草を啄む牛さんや、林の中からこちらを見るエゾシカも見えました。一瞬のことで撮影は出来なかったですが、ツノがめちゃくちゃ大きくて驚きました。

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厚床駅(あっとこ)という可愛らしい名前の駅に到着。案内板にもある通り、この厚床駅からはかつて標津線が分岐していました。が、1989年に廃止、バス転換されました。

もう一つ、厚床駅は2000年夏の青春18きっぷのポスターに使用されたことでも有名です。

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©JR西日本

こちらがその写真。青春18きっぷのポスターは見るといつも切なくなり、下手すれば死にたくなるので危険です。

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厚床を出ると右側にチラチラ海が見え始めます。下関駅手前のJR山陽本線でも感じた、だんだん地形が細くなって、一点に集約されるあの感覚が再び。

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少し地面に傾斜が見られるようになりました。傾斜というか丘陵というか。

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見渡す限り人工物のない、林で覆われたこの風景。都会ではまず味わえません。いい。実にいい。
いわゆる根釧台地というやつでしょうか?

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別当賀駅を出ると再び太平洋沿いに出ます。見える岬は眼鏡岩で有名な落石岬。高低差が全くなくのっぺりした印象的な形の岬です。

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落石駅の手前、なだらかな台地を眺められるこのカーブで、私が今回の旅で一番お気に入りとなる写真を撮ることが出来ました。

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それがこの写真です。緩やかな線路のカーブと太平洋、奥に見える霧多布岬。派手な要素は無いのですが、静かな、時の止まったような感覚を受けて撮影したものです。

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先ほどの落石岬を逆側から撮影出来ました。落石湾と、あの穴が開いた奇岩が眼鏡岩と呼ばれる岩なのでしょうか?
どうせ穴が開いているから眼鏡岩という名前なんでしょう。単純な発想です。

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落石駅に到着。ここからは根室の影響圏に入るので、絶景からは遠ざかります。

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函館本線の昆布駅は海藻の昆布とは全く関係ない山の中にある駅ですが、この昆布盛駅は海沿いなので、たぶん本物の昆布が由来なのでしょう。「盛り」というほどだからさぞかし大量に採れるのかな。

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西和田駅の次の駅が、我々乗り鉄にとって大いに関心がある駅となります。

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牧場のすぐそばを通るのでのんびりする馬や牛を存分に眺められます。
この馬は何に使われるのでしょうか。まさか競走馬ではないと思いますが、馬車などの労働用?

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ここが最後の海を眺められるスポット。まもなく東根室駅です。

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何の変哲もない小汚い無人駅ですが、北緯43度19分25.2秒 東経145度35分50秒で、ここJR東根室駅こそ、日本最東端!の駅です!
良くある勘違いですが、JR花咲線の終点JR根室駅は、日本最東端の駅ではないので注意。ちょっとカーブして終点に着くので、この東根室駅が最東端。

停車時間はほんの一瞬なので、写真を撮るには事前の準備が必要です。
運転士さんも無慈悲で「はい閉めますよ」の一言。仕事なので仕方ないですが、JR九州の西大山駅では写真を撮っておいでと言ってくれたのに…と思わなくもない。

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そんな最東端、東根室駅を出ると、次は花咲線の終着、根室駅です。

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08:03 根室 着

釧路を出たのが05:35なので2時間半での到着。JR花咲線、実によかった。

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根室駅には「日本最東端有人の駅」の表示が。ちょっと苦しいんじゃないですか?
ちなみに逆側、日本最西端の佐世保駅は、2016春の九州旅行ですでに訪れたことがあります。ついでなのでちょっとまとめてみましょう。

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最南端:西大山駅(JR九州 指宿枕崎線)

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最西端:佐世保駅(JR九州 佐世保線)

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最北端:稚内駅(JR北海道 宗谷本線)

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最東端:東根室駅(JR北海道 花咲線)

これで日本の東西南北、すべてを達成したことになります!!ただの自己満足ですが嬉しい。





え?たびら平戸口駅?ゆいレール?何のことやら。




さて5日目前編はここまでとします。中編では最東端の町根室からさらに本土最東端の納沙布岬を目指します!

JR花咲線、最果てという言葉が似あう素晴らしい路線でした。私がこれまで乗った中で、恐らく1,2を争う素晴らしさです。
乗りに行くのは大変ですが、まだ未乗車の方はぜひ乗車してみてください。


最後に最端つながりの余談です。
北海道の最南端の岬は、実は青森県の最北端より南にあります。
(嘘だと思う人は日本地図を見てみよう)


5日目 中編へ続く



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ハル

Author:ハル
旅行好きハルのゆるい日常。
旅行・写真・鉄道・読書など。アウトドア派になりたいインドア派。
 *目指せJR全線完乗*


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