無念の函館観光断念 北海道フリーパスの旅6日目後編
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ハル
6日目中編では新函館北斗駅にて北海道新幹線H5系を見ました。
後編では、再度函館に戻ります。先ほどは雨が降っていましたが、新函館北斗で2時間ほど時間をつぶした結果、天気が好転している可能性もあります。
新函館北斗→函館

というわけで新函館北斗駅の在来線ホームに戻ってきました。新設された駅だけあって立派なホームですが、誰もいない…。

13:08発の特急北斗8号に乗ります。が、この写真を撮影したのが13:10。どうやら悪天候で遅延が発生している模様。ふむ…。


暇なのではこだてライナー用の乗り場を冷やかしに来ました。ホームに切り込んで0番線的な感じで増設された頭端式ホームです。
頭端式ホームの宿命か、新幹線乗り換え口に近い車両ばかりが混むのがお約束。


15分程度待って、ようやく遅れていた列車がやってきました。ここまでは全てスーパー北斗号に乗っていたので、キハ183系の北斗に乗るのは初めてです。

早速車内に入ろうとしたのですが、客室内とデッキを隔てるドアがめちゃくちゃ重くて「なにこれ重っ!」と声に出してしまいました。


ドアの向こう側には特急北斗のヘッドマークが。次のドアには乗務員室の文字が。
えーと、つまりこのドアは、本来は運転台から車両の外に出るためのドアだと思われます。連結されているのでそういう特殊な編成になっているんだと思いますが、とにかくドアが重すぎて開閉が大変でした。指なんか挟んだら簡単に千切れそう。

13:08 新函館北斗 発 JR函館本線 特急北斗8号(函館行き)
ところで以前サロベツに乗った時にも言いましたが、やはり私はこの183系の車両が好きです。
なんというか車両に温かみがあって全体的にゆとりのある印象。椅子も柔らかい。一方でスーパー北斗やスーパーおおぞら号などの車両の椅子は固く、何となく重苦しい印象を感じました。
感じ方は人それぞれだと思いますが、スーパーが付かない車両のほうが好きだなあ。


13:24 函館 着
さて問題の天気は……


先ほどより悪化していました。大粒の雨が降っています。
それどころかゴウゴウともの凄い風が吹き荒れ、傘が跳ね飛ばされそうです。ちょっと車外に出ただけで震えが止まらなくなりました。恐ろしく寒い。
今回の北海道旅行で(まあ基本的に寒かったのですが)一番寒いと感じたのが、7日目の函館山と、6日目のこの函館駅です。暴風と言って差し支えない風の所為で体感気温が酷く低く、ガクガクと体が震え始める始末。
こんな状態ではとても函館観光など無理。よって断腸の思いですが、本日の函館観光は断念することにしました。
旅行7日目である明日に再挑戦することにして今日はこのまま石狩まで帰還することにします。日帰り函館が気軽にできるのもフリーパスならでは。
函館→東室蘭→新札幌→苫小牧


13:51 函館 発 JR函館本線 特急北斗13号(札幌行き)
ここまで乗ってきた特急北斗でそのまま折り返します。あまりの寒さにホットコーヒーを衝動買いしました。コーヒーの缶を握りしめ、暖を取ります。

さて新函館北斗を通り過ぎ再び駒ヶ岳の付近に来ました。ここは穏やかな青空が広がっていました。あの極寒の函館駅は一体何だったんだ…。

山頂に向かって伸びる白い線は登山道でしょうか。えらく目立ちます。

大沼か小沼です。普通に晴れてきましたね…。でもどうせ函館に戻ったら雨降ってるんでしょ。知ってる。

暇なので車内を探検。昼行特急にしてはなかなか豪華な洗面台じゃないですか?夜行急行はまなすを思い出しました。

有珠駅の周辺で撮影した写真です。行きは曇っていて何も見えませんでしたが帰りは山が見えました。ということはあれが有珠山?
確かに鐘状火山っぽいネバネバした感じにも見えますが。


内浦湾に出た列車からは沈もうとしている夕日がよく見えました。なかなか幻想的な風景に見とれながらぼんやり。

16:14 東室蘭 着
東室蘭駅で下車します。本日3回目の東室蘭駅。

東室蘭で降りた理由は、特急すずらん号に乗っておきたいと思ったからです。特急北斗・スーパー北斗とほぼ路線が被っているのでいまいち影の薄いすずらんですが、やっぱり一度は乗っておかなくては。


お、来ました来ました。運転席のところにスズランのイラストが描かれています。
すずらんは正式にはエル特急すずらん。特急列車ですが室蘭-東室蘭間は普通列車として運行するのでちょっとお得な列車。

16:38 東室蘭 発 JR室蘭本線 L特急すずらん9号(札幌行き)
なかなか綺麗で豪華な車内じゃないですか。気に入った。

車窓に新千歳空港が見えてきました。すっかり暗くなりましたが空港はまだまだ活動中です。むしろ夕方が出発のピーク。

車内はこんな感じ。お客さんの数は絶望的ですが、清潔感があって綺麗な内装なので快適です。

18:01 新札幌 着
新札幌駅に降り立つのはこれが初めてです。次は本日最後の列車に乗って、苫小牧に戻ります。
え?さっきすずらん号に乗っていた時に、苫小牧で降りれば良かっただろうと?
その通りです。しかしなるべく多く、長く特急に乗っておきたかったため、このような小細工をしました。普通の切符なら不正乗車ですが、フリーパスなので戻ろうが何をしようが問題なし。

ちょっと時間があるので新札幌駅の改札を冷やかしに。東京や大阪のベッドタウンの駅と何も変わりませんね…。一瞬北海道にいることを忘れました。

お、18:14に快速エアポート号が来るじゃあ無いですか。わくわく。


ゲッ!!エアポートはエアポートでも、悪夢の733系じゃないか!
1日目後編でこき下ろした通り、私は733系のエアポートは認めません。

18:19 新札幌 発 JR千歳線 特急北斗22号(函館行き)
本日最後の列車です。

18:58 苫小牧 着
あっという間に苫小牧に到着。本日はまだ少し早いですが、このくらいで切り上げようと思います。
連日ほぼ始発列車で行動しているのでちょっと疲れが溜まっています。今日は早めに切り上げて、ゆっくり美味しいものでも食べようかなとニンマリ。

函館への旅を続ける特急北斗。函館到着は予定通りなら21:55です。
ちなみに札幌発、函館行きの最終列車は20:00発のスーパー北斗24号。函館到着は23:31。札幌を20時に出ても、その日のうちに函館に着けるんだからなかなか凄い。その気になれば札幌-函館間を1日に2回往復出来ますね。


ところでまだ夜の19時なんですが、異常なほど人気がない苫小牧駅。先ほど「美味しいものを食べよう」とか堕落したことを言いましたが、いくら探しても駅の周辺に飲食店はありません。ようやく見つけた店もすでに閉店しており愕然としました。えっ、なにこれは。ていうか飲食店が19時に閉まるってどういうこと。

ようやく見つけたコンビニ。このコンビニも24時間営業ではなく、割と早い時間に閉めてしまいます。
このコンビニが無ければ夕食を食べ損ねるところでした。
私、苫小牧ってミニ旭川くらいのそこそこ大都市だと思っていたのですが、とんでもない。ただのド田舎です。見損なった。

コンビニで北海道限定のソフトカツゲンを購入。「北海道に行ったらコレは飲め」と言われるほど非常に有名ですが、地味にこれまで飲んだことが無かったんですよ。道民失格です。いや道民じゃないけど。

今日のお宿は苫小牧グリーンホテル。4,350円と安かったので決定。その代償に駅からは少しだけ歩きます。
1年前は駅前のルートインに泊まりましたが、高いんですよねあそこ。朝食のバイキングはかなり豪華でよかったのを覚えています。

なかなかいい雰囲気のレストランじゃないですか。朝食はここで食べるのかな?まあ私は食べられませんが。


チェックインを済ませお部屋に向かいます。シックな落ち着いた雰囲気でよし。チェーンのビジネスホテルよりいい雰囲気。

コンビニで買ったお弁当を食べながら明日の天気を確認。明日はどうやら全道的に穏やかな天気になりそうで一安心。函館観光もできそう。
なおソフトカツゲンですが、ヨーグルトっぽい独特の風味で大変美味しかったです。癖になる味なので内地でも発売してくれないかなあ。
6日目後編はここまでとします。明日は7日目。本日断念した函館観光に再チャレンジします!
北海道フリーパスの旅も残すところあと2日。楽しいときは過ぎるのが早いなあ……。
7日目 前編へ続く
最後に6日目のスケジュールを。
06:00 札幌 発
↓JR千歳線 特急スーパー北斗2号(函館行き)
07:17 東室蘭 着
07:31 東室蘭 発
↓JR室蘭本線 普通(室蘭行き)
07:44 室蘭 着
07:53 室蘭 発
↓JR室蘭本線 普通(苫小牧行き)
08:06 東室蘭 着
08:17 東室蘭 発
↓JR室蘭本線 特急スーパー北斗4号(函館行き)
10:38 函館 着
10:48 函館 発
↓JR函館本線 特急スーパー北斗9号(札幌行き)
11:08 新函館北斗 着
13:08 新函館北斗 発
↓JR函館本線 特急北斗8号(函館行き)
13:24 函館 着
13:51 函館 発
↓JR函館本線 特急北斗13号(札幌行き)
16:14 東室蘭 着
16:38 東室蘭 発
↓JR室蘭本線 特急すずらん9号(札幌行き)
18:01 新札幌 着
18:19 新札幌 発
↓JR千歳線 特急北斗22号(函館行き)
18:58 苫小牧 着
苫小牧泊(苫小牧グリーンホテル)

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