旅の終わり さようなら北海道 北海道フリーパスの旅8日目後編
2017.03.26 17:11|北海道|
中編では札沼線の新十津川駅から函館本線の滝川駅まで徒歩で移動。2駅が乗り換え可能な接続駅であることが確認できました。
後編はいよいよこの旅最後の旅行記です。後ろ髪を引かれる思いで北海道を後にし、京都へと帰還します。
旭川→新千歳空港

現在地点はJR旭川駅。時刻は12時前。旭川ラーメンを食べてお腹いっぱいです。
しかし改めて思うのが、旭川は交通の要所だということ。西の札幌、北の稚内、東の網走、南の富良野・帯広と東西南北すべてに重要な路線が伸びています。サロベツや大雪が旭川発着になったのも納得できますねえ。

では札幌に戻ります。さようなら……。


スーパーカムイに乗るのはこれが正真正銘最後。エル特急スーパーカムイは2017年3月で廃止されたので、もはや二度と乗ることはありません。世話になったな。

12:00 旭川 発 JR函館本線 L特急スーパーカムイ20号(札幌行き)


あっという間に札幌市内に戻ってきました。見事な光芒が札幌と時計塔を明るく照らしています。

13:25 札幌 着
札幌-旭川間は特急で1時間半。実にお手軽に移動できます。特急を使えばね。

さてこの後ですが、特に予定はありません。しかしあまり遠出して列車遅延を食らって飛行機に乗り遅れることがあると本当に路頭に迷うしかないので、新千歳空港周辺をうろうろするしかありません。
そこでせっかくなので、トマム行きの臨時特急に乗ってみることにしました。せっかくの北海道フリーパス、最後まで活用せねば。


14:16 札幌 発 JR石勝線 臨時特急(トマム行き)
そういえば臨時特急に乗ろうとホームでぼんやりしている時、鉄道員さんが話しかけてきました。普通の雑談です。
鉄道ファンが鉄道員さんと話すのは、これは注意が必要です。
なまじ鉄道に関心があって詳しいからと言って、仕事中の鉄道員さんに話しかけるのは控えなければなりません。
それがマナーです。知ったかぶって得意げに話しかけるのは迷惑行為であり、マナーの悪いオタクとして扱われます。
しかし今回みたいに鉄道員さんのほうから話しかけられた場合は答えてもいいでしょう。他愛ない話題でしたが話せていい思い出になりました。


お馴染みの苗穂工場や7日目にも見たぶっ壊されているビルを眺めながら千歳線に入ります。しかし朝は晴れていたのに曇ってきて今にも雨が降りそうですが…。

せっかく臨時特急を走らせているのに、例によってガラガラです。これはひどい。


14:48 南千歳 着

さて新千歳空港の目の前、南千歳まで来ましたが、まだおとなしく空港に向かうわけにはいきません。
次は特急すずらん号にて札幌方面に戻ります。

南千歳は新千歳空港のすぐ横なので飛行機が頭上をかすめ飛ぶ様子を見られるのですが、天候がかなり荒れてきました。
もの凄い大雨と強風が吹き荒れて、上空の飛行機が上下左右に揺られて弄ばれています。
大丈夫かと見ていると轟音の雷まで鳴り響く始末。しかも20秒に1回はものすごい音の雷が鳴る。これ帰りの飛行機飛ぶのかな…。


雷に驚いていると憎むべき733系の快速エアポートがやってきました。無視です無視。


私が乗るのはこっち。エル特急すずらんです。豪雨で全身びしょ濡れになりながら入線してきました。
昼間でもライトをつけないと視界が悪いくらい暗くなってきました。そのライトで大粒の雨が照らされているのが分かるでしょうか。もの凄い荒れ模様の天気です。
この時点で帰りの飛行機が定時で飛ぶことはすでに諦めています。

14:59 南千歳 発 JR千歳線 L特急すずらん(札幌行き)


15:02 千歳 着
特急すずらんで札幌方面に向かうと言いましたが、盛りました。南千歳の次の千歳で下車します。乗車時間はわずか3分。

帰りの飛行機の離陸まであと2時間になりました。ここでタイムオーバー。大人しく空港に向かいます。

15:20 千歳 発 JR千歳線 快速エアポート144号(新千歳空港行き)
北海道フリーパス最後の列車は快速エアポート号。721系で有終の美を飾れるなら文句はありません。

15:27 新千歳空港 着



年貢の納め時です。大人しくJR北海道とはおさらばして、新千歳空港内へ。

帰りもピーチアビエーションです。あれ、なんかでも暗いし係員さんが誰もいないような…嫌な予感が。
さて飛行機はちゃんと飛ぶのかな……?

外は大荒れの天気ですが、どうやら私が乗る17:20定刻の関西空港行きの便は、定刻通り飛ぶようです。外は大荒れの天気なのに凄い。
今回は行きも帰りも定時で飛ぶなんて、まるでピーチじゃないみたい。繰り返しますがピーチに乗る際は30分から1時間は遅れることを前提に行動したほうがいいですよ。
新千歳空港→関西空港→京都

荷物をANAに預けて、私は保安検査へ。新千歳空港の夕方の保安検査場の混雑はちょっとヤバいです。必ず時間に余裕をもって検査場を通過することをオススメします。

特に問題なく保安検査を通過。新千歳空港は開封済みのペットボトルで液体を持ち込むと「一口飲んでください」と言われるんですが、今回は言われなかったような?
普段は一番端の搭乗口ですが、今回は5番搭乗口でした、本来はANAが使っているところ?
そういえばANAがピーチを子会社化したとか何とか。いいんじゃないでしょうか。外国の良く分からない航空会社よりもノウハウを持った日本企業が後ろ盾になってくれると利用者としても安心です。でも価格はこのまま据え置きでお願いしますね。値上げするとLCCの意味がなくなるので。


ということで、この旅の思い出を振り返りつつ搭乗待合室でのんびり。ああ、帰りたくないなあ……。帰れば現実が待っている…。



定刻通り搭乗が始まりました。

外の雨はまだ降り続いているようですが、落雷が連発するようなひどい状況は脱している様子。

搭乗が終わり、飛行機がエプロンを動き始めます。
新千歳-関西というドル箱路線ですが明らかに空席が目立ちました。私の横は2席とも空席のまま。珍しいですねえ。
飛行機が加速をはじめ、ついに離陸しました。ああ、北海道ともこれでお別れか……。

17:20 新千歳空港 発 ピーチアビエーション MM106便(関西空港行き)
最後に美しい新千歳空港のターミナルを見ることが出来たのが救いです。ここまで2014、2015、2016と3年続けて北海道を訪れましたが、恐らくしばらくは北海道に来ることは出来ないでしょう。
ありがとう北海道。さようなら北海道。

19:30 関西空港
ドスンという衝撃で目を覚ますとそこはもう関西空港でした。


ちょっと珍しい真正面からの機体も撮影。


お土産が満載の手荷物を受け取り連絡バスに乗って、第一ターミナルに戻ってきました。

帰りも特急はるかに乗ります。遅延を見込んだ余裕のあるスケジュールを組んだので、発車まではまだ1時間あります。マックでのんびり。
ハンバーガーといえば、日本各地でいろいろと食べました。今回も函館のラッピを食べました。せっかくなので比較してみましょう。

てりやきマックバーガー:310円:日本マクドナルド

チャイニーズチキンバーガー:350円:ラッキーピエロ(函館)

スペシャルバーガー:600円:ハンバーガーショップヒカリ(佐世保)
こう考えると佐世保バーガーはちょっと高すぎ。ぼったくり過ぎです。味は確かに美味しいですが。しかしこの写真の写りで紹介してしまうのは営業妨害になるかな?
その点函館のラッピは味よし値段よしボリュームよしで、この3種の中では圧勝でしょう。ラッピのハンバーガーを見てからマックのハンバーガーを見ると悲しい気持ちになります。


時間になったのでJR関西空港駅へ。この旅もこれでお終いです。



20:46 関西空港 JR関西空港線 特急はるか56号(京都行き)
最後の列車は特急はるか。8日間の強行軍で疲れた体を横たえつつしばしぼんやり。また北海道に行くチャンスはあるのかなぁ…。行けても次は10年後とかだろうなあ…。

最後のきっぷ。北海道の特急にも色々乗りましたがどれも快適な特急ばかりでした。


22:03 京都 着
以上で7泊8日の北海道フリーパスの旅は終了です。旅行記は3編×8日=24編にも渡る大長編になりました。最初から最後まで読んで下さる方はまず存在しないでしょうが、いいんです。私自身が旅行記を書くことで旅の思い出を整理出来ました。これで本当の意味で旅が終わったと言えると思います。
旅の総括としては非常に満足できる内容でした。北海道フリーパスの強力な効力のおかげで、北海道全道を鉄道で駆け巡るダイナミックな旅程が実現できました。
ああそういえば1日目に今回の旅の目標を設定したんでしたっけ。それを見つつ旅の振り返りをしましょう。
○…実施できた △…条件つきで実行できた ×…実行できなかった
○JR北海道の特急に乗りまくる。出来れば全種類
○まだ未乗車の、JR宗谷本線・JR根室本線・JR花咲線・JR札沼線に乗車する
○JR留萌本線にも乗って、最後にもう一度だけ増毛を訪れる
×2427Dに乗る
○本土最北端稚内と本土最東端根室に行く
○納沙布岬に行く
×レンタカーで宗谷岬とオロロンラインを走る
○函館市内を観光する。夜景も見る
○北海道新幹線H5系を見る
○Kitacaを買う
△帯広の豚丼を食べる
○札幌ラーメンを食べる
○海鮮丼を食べる
○音威子府そばを食べる
○根室はなまるという寿司屋さんで新鮮な海鮮を食べる
おおむね達成できたでしょう。台風の影響で2427Dには乗れないどころか一生乗れなくなりましたが、未乗車区間の宗谷本線・花咲線・札沼線などはクリア。
日本本土最東端納沙布岬も訪問できました。一方で最北端の宗谷岬と宗谷丘陵は訪れることが出来ず。心残りです。
グルメに関しても、よく食べた8日間でした。札幌ラーメン旭川ラーメン音威子府そばという麺類や、海鮮丼豚丼という丼ものも精力的に喰らい、おかげで旅行前後で体重が数キロ増えました。
また、かなり旅行記も長編になりましたが途中で投げ出さずに最後まで書ききれて良かったです。
写真を整理してアップロードして1記事を書くのに、大体3時間くらいはかかる計算なので、72時間かかったわけですか。まあ3日完徹すれば書ききれる計算ですが実際は4ヶ月かかりました。しかし当時の思い出を振り返りながら楽しく書けました。
読者の皆様が「北海道を旅してみたいなあ」とか「旅する時に役に立ちそうだなあ」とか思って貰えたならばこれ以上のことはありません。
では本旅行記もこれで終了としたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!
終わりに、8日目のスケジュールを。
06:58 札幌 発
↓JR札沼線 普通(石狩当別行き)
07:38 石狩当別 着
07:45 石狩当別 発
↓JR札沼線 普通(新十津川行き)
09:28 新十津川 着
10:39 滝川 発
↓JR函館本線 特急オホーツク3号(網走行き)
11:15 旭川 着
12:00 旭川 発
↓JR函館本線 L特急スーパーカムイ20号(札幌行き)
13:25 札幌 着
14:16 札幌 発
↓JR石勝線 臨時特急(トマム行き)
14:48 南千歳 着
14:59 南千歳 発
↓JR千歳線 L特急すずらん(札幌行き)
15:02 千歳 着
15:20 千歳 発
↓JR千歳線 快速エアポート144号(新千歳空港行き)
15:27 新千歳空港 着
17:20 新千歳空港 発
↓ピーチアビエーション MM106便(関西空港行き)
19:30 関西空港
20:46 関西空港
↓JR関西空港線 特急はるか56号(京都行き)
22:03 京都 着


そして最後に、今回の旅で活躍してくれたきっぷたちを。
オマケ 検証コーナーへ

にほんブログ村