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世界三大記念艦「三笠」を見学 関東・東北一周の旅 2日目中編 

2017.04.29 23:15|東北・甲信越
北海道&東日本パスで行く 関東・東北一周の旅 まとめはこちら

関東・東北一周の旅 2日目中編 世界三大記念艦「三笠」を見学してきた

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©google maps


2日目前編ではJR横須賀線にて横須賀に到着、記念艦三笠が安置されているという三笠広場に徒歩で向かったところまででした。
中編では三笠広場に到着、記念艦三笠を見学した模様を紹介します。





三笠広場in横須賀




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広場に入るなり、いきなり目立つ銅像と背後には戦艦の姿が!

像はもちろん、日露戦争時に戦艦三笠に乗船してロシアのバルチック艦隊を打ち破った日本海海戦の立役者、東郷平八郎旧海軍元帥大将です。

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「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」

この有名な言葉は義務教育を受けた方なら誰でもご存知だと思います。

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私はこの時まで知らなかったのですが、この戦艦三笠はなんと世界三大記念艦に指定されています。
残る2隻は…1隻はミズーリかな?もう1隻は見当もつきません。

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まずは説明文から。日露戦争は日本史や世界史では地味な存在で学校教育でも深く教えられることは少ないのですが、実は非常に重要な戦争でした。

「帝政ロシアの極東進出により存亡の危機に立たされた日本が~中略~国民一人一人が力を合わせて戦い抜いた防衛戦争であった」

この文章は賛否両論あることだと思いますが、日本国にとって非常に重要なターニングポイントだったことは間違いありません。

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主砲です。遠くから見てもかなりの大きさであることが分かります。

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内部はこのようになっているらしいです。ざっと見て回るなら30分、一通り一周するなら60分、じっくり資料や説明を眺めるなら2~3時間といったところでしょうか。

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外にはなぜか大砲が展示してありました。1848年製30ポンドカノン砲と読めます。今から150年以上前に作られたものがまだこうして残っているとは…。

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振り向けばなぜか蒸気機関車が。まあ広場にSLはありがちですか。
ん、石炭庫に何か書いてありますね…

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まさかの飲料水の貯水庫。SLをタンクに使うとは…。過激派が見たら暴れ出しそう。

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再び三笠。この当時は大航海時代を思わせる、側面に向けられた砲がまだ現役だったんですね。
こんな開放的なデザインで、被弾時に大惨事にならないんでしょうか…。バイタルパートの概念もまだ無い頃のはず。

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写真では伝わりませんがこの錨、かなり大きいです。

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マンションを写らないように撮影してみました。あ、これはすごい。時代を遡りました。
何だか今にも動き出しそうな迫力があります。

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前面より。艦首部分の菊花紋章が光っています。
この艦首部分の舳先は、当時からずっと皇居に向けられているそうです。


と、これで一通り外観は見学出来ました。もうここまで来たんですから、せっかくなので内部も見たい!
最初は内部までは見るつもりは無かったのですが、急遽予定変更で三笠内部の見学も行うことにします。どうせ今日はこれから江ノ電に乗って、そのあと宇都宮に向かうだけなのでスケジュールは無いようなものです。



記念艦三笠へ




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記念艦三笠の観覧券はすぐ近くの券売機で購入することが出来ます。お値段は大人一人600円。時間は9時からです。
ちょうど今8時50分頃なのでいい時間に来ることが出来ました。早速購入。

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時間になったので早速乗船。開場と同時に入ったので、お客さんは疎ら。これはいいぞ。

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まずは船尾部分から一枚。天気も晴れて良かった。

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先ほど下から見えた主砲は近寄ってみると驚愕の大きさ。でもこれでも、実はかなり小さい部類なのです。

戦艦三笠の主砲は40口径30センチ連装砲2基4門。一方、戦艦大和の主砲は45口径46センチ3連装砲3基9門。

三笠の主砲がオモチャに見える…は言い過ぎですが、さすがに大和と比べると小さなものです。

これはもちろん、三笠と大和では時代が全く違うからです。三笠が日本海海戦で活躍したのは1905年のことで、戦艦大和の進水は1940年。実に40年近く差があります。
兵器における40年というのは、これは途方もなく大きな差が生まれる年月です。航空機で例えると、零式艦上戦闘機の初飛行は1939年。F-15イーグルが運用開始されたのが1976年。三笠と大和の差とほぼ同じ年月です。

ということで戦艦三笠は、非常に貴重な弩級戦艦となっております。世界で唯一現存。超弩級戦艦と比べるのは失礼というものでしょう。

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弩級・超弩級戦艦についてはご存知な方がほとんどだと思うので講釈を垂れるのも恐縮ですが、一応説明しておきます。

その昔、イギリス海軍が非常に画期的な新鋭戦艦を建造しました。名前をドレッドノートと言います。
ドレッドノートはそれまでの山盛りの副砲や片舷主砲などの形態を廃止して、中心線上にすべての主砲を搭載しています。
このため右舷・左舷ともに最大限の火力投射が可能に。高火力なのに速力は23.5ノットと、当時では非常な快速を誇っていました。

その後の戦艦の基本形態を示し、一夜にして他のすべての戦艦を旧式化したと言われるほど革新的なものだったと言われています。その功績をたたえ、現在でも弩級、超弩級の語源となって名前が残っています。弩級(ド級)のドはドレッドノートのドなわけですね。


主砲の話に戻ると、戦艦三笠の主砲最大射程は10 km。10 kmでも物凄い話ですが、戦艦大和の主砲の最大射程42 kmはもう冗談としか思えません。30センチ砲と46センチ砲で射程に4倍以上の差が生まれるとは…。

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射程を地図上で示した資料もありました。射程10 kmだと東京湾の入り口はすべて射程圏内に収められます。
一方射程40 kmだともはや地図外になりますが、かなり広い範囲を狙い撃つことが可能となります。(もちろん命中は望めません)

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このように、上甲板を自由に歩き回ることが出来ます。感無量。

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当時の海軍兵たちの様子が再現されています。網走監獄で見たことある光景。

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これを生で見るのは初めてです。モールス信号を発信するための装置、電鍵。よく戦争映画などでこれをやたらと連打する様子が流されますよね。

なんと実際に打電することが出来ます。もちろん音も現物のまま、ツーという音が鳴ります。
私は簡単なモールス信号なら打電することが出来ますので、通信兵になったつもりでしばらく遊んでました。
「我に追いつく敵機なし」「ニイタカヤマノボレ一二〇八」などなど。

実際に打電をしている様子はyoutubeなどにあるので興味があればご覧ください。(念のために言いますがアップロードしたのは私ではないです)

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当時の様子が再現されています。まさにこの通りの光景だったのでしょう。

説明文にも書いてありますが有名な、あの有名な「敵艦隊見ユトノ警報ニ接シ聯合艦隊ハ直チニ出動、コレヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」はまさにこの部屋から打電されました。

私は歴史的に極めて重要な場面が繰り広げられた、まさにその舞台に立っているようです。今さらながらその事実を認識して震えてきました。

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さて三笠ではありがたいことに、上甲板の構造物にも上ることが出来ます。これは嬉しい配慮。
最近は危険だということで何でもかんでも規制することが多いですが、この三笠にまではそのような悪癖は及んでいないようです。

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パイレーツオブカリビアンが思い浮かんだ私はきっとダメ人間なのでしょう。

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上部には探照灯が設置してありました。夜戦では的にしかなりませんが…。

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うわわ、とんでもないものを発見してしまいました。Z旗です。日本海海戦当時に掲げられていたあの有名なZ旗があんなところに!

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このパーツは何に使われるのでしょうか…。イメージは煙突なんですが、たぶん違いますよね。

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やっぱりパイレーツオブカリビアンっぽい。

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ボロボロになった金属の破片が飾ってありました。実際に日本海海戦で被弾した際の艦材だそうです。恐ろしい。

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こんな大きな舵輪、どうやって回すんでしょうか。

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側面は吹き抜けになっているので三笠公園が良く見えます。横須賀学院を狙っている格好。

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マントレット。本当にこんなひ弱な盾で、防弾になるのだろうか……。

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小型ボートが。さすがに大発ではなさそう。

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こんな狭い部屋に10人が押し込められて就寝・食事・訓練を行った?
なんという劣悪な環境………。こんな狭い部屋で何十日も海に出て陸に上がれないと考えただけでゾッとします。私には絶対に無理です。

旧軍では陸軍で厳しい体罰や制裁が行われていたと言われていますが、実際には海軍のほうが酷かったようですね。
狭い船の中でいつも同じメンバーで過ごさなくてはいけない海軍。なおかつ、基本的に武器は携帯できません。その辺が暴力を助長するのでしょう。陸軍だとまあ一応銃を持ってるんでね。あんまり痛めつけると後ろから撃たれる可能性もあるのでね。

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軍艦と言えば、やっぱりこの木製の上甲板が思い浮かびますよね。チーク材床。この上を東郷平八郎元帥が実際に歩いたとされています。

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ここは司令塔と呼ばれる個所で、非常に分厚いコンクリートで覆われています。
でも外を見るために普通に穴があけられているので、砲弾が直撃すると爆風や破片などで一網打尽にされるのでは…。

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いきなりシックな感じのシャレた部屋が現れましたがここは海図室。こんな狙い撃ちにされそうな場所にこんな重要な部屋を設置していいのでしょうか…。

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ここが艦橋。軍艦に詳しくない方でも艦橋という言葉くらいはご存知だと思います。民間のフェリーなどにも設置されています。

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艦橋の天井には何やら怪しげな管が上のほうに伸びています。辿って上に移動してみましょう。

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艦橋の真上にはこのような場所が。最上艦橋と呼ばれる場所で、先ほどの管はここに繋がっていました。つまり伝声管です。

で、この最上艦橋なのですが…

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なんとあの東郷平八郎元帥が、日本海海戦時にはまさにここに立って、戦闘指揮を行いました。その場所に私は今立っています。にわかには信じられない。

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どなたでも一度は見た事のあるこの絵。この絵の場所こそが、まさに私が今立っているこの戦艦三笠最上艦橋です。震えが止まらない。

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最上艦橋から艦首方向。東郷元帥が見た景色そのままでしょう。こんな眺めはそうそう拝めるものではありません。


さて艦橋や海図室などの重要構造物を後にして、艦首方向に行ってみましょう。

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さっき私が見下ろしていた場所が2枚目の上部です。

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主砲の巨大さが伝わるでしょうか。

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上甲板艦首より。どう見ても艦橋や最上艦橋など、危険極まりない場所にしか見えません。

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先ほど正面から見た菊花紋章を今度は真上から。意外と分厚いんですね。材質はなんだろう。まさか純金ではないとは思いますが。黄銅?

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船首よりタイタニック状態で撮影。




中甲板へ




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いわゆるラッタルという奴を発見しました。見たのは初めてです。中甲板に降りてみましょう。

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かなり急です。子どもやお年寄りはちょっと厳しいでしょう。
しかもなんと私が無遠慮に降りたラッタルは司令長官専用のものだったらしいです。とんでもないことをしてしまった。

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中甲板も歩けますが、記念艦として整備されてしまっているので病院チックな廊下になってしまっています。
なお中甲板から下、下甲板は、ワシントン海軍軍縮条約の関係でコンクリートが注入され、立ち入れないようになっています。ワシントン海軍軍縮条約などというと私にとっては教科書の中の言葉でしか無いのですが、その当時から生き続けている物が今でも現存していると考えると…いやはや凄い話です。

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船首部分には大きなホールが。ここでは講演などが行われるのかな?

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在りし日の戦艦三笠の内部です。現在は下甲板は入れません。下半分はコンクリートで埋まっています。

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なんと船の中に船の模型がありますよ。家に欲しいなぁ。

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かなり精巧に作られています。しかし艦首付近の装飾はこりゃ見事ですね。戦闘艦というより、御召艦のような雰囲気です。

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実際はボートをたくさん積んでいるようです。被弾したらひとつ残らず木っ端みじんになりそうですが…。

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というかこれ、三笠の模型ですよねこれ。私が歩いたまさにその構造とそっくりですよ。私には分かります。

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間違えました。戦艦富士でした。

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三笠はこちら。先ほどの富士の華々しい雰囲気と比べると、三笠は戦いのための艦という雰囲気があります。

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先ほど私が立っていた場所はまさにここ。海図室と艦橋・最上艦橋。

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部屋には模型だけではなくこのような電光表示板が。
これは日本海海戦の際、実際の日本・ロシア両海軍の艦隊の動きを表しています。

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ボタンを押すと、実際に船のミニチュアが動いて海戦を再現してくれるので楽しい。
まさにあの有名な「東郷ターン」の瞬間そのものです。
坂の上の雲などでご存知の方も多いのでは?

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士官室です。意外に思われるかもしれませんが、軍艦の内部というのはかなり瀟洒に作られています。
戦いのための兵器なのに、と思う人も多いでしょうが、伝統的にこのような作りになっています。そのまま舞踏会でも始められそうな雰囲気。

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いくら豪華でも浴室はまあこんなもんですよね。軍艦にお風呂があるだけ贅沢というものですか。

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最後に、実際に三笠の中枢を担った方々のお写真を。恐らく、三笠艦上で撮られた写真だと思います。

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予想に反して大満足の記念艦「三笠」見学でした。初めは外観だけサッと眺めるだけの予定でしたが、とんでもない!
三笠広場に訪れた方は必ず内部も見学してください。確実に楽しめます。

そして私が見学をし終えて外に出るころになって、続々と観光客が集まってきました。

三笠はやっぱり静かに見学してこそだと思います。観光客にもみくちゃにされながらではイライラが募るばかりで落ち着いて見学する事もままなりません。
なので私のように、開場と同時に見学を開始すると良いと思います。休日でしたが混雑もなく、非常に快適に落ち着いて見学をすることが出来ました。

ちなみに記念艦三笠の滞在時間は1時間10分でした。大体の目安にしてもらえれば。




さて中編はここまでとします。後編では有名な江ノ電、江ノ島電鉄株式会社の列車に乗ったのち、宇都宮を目指し北上します。


2日目 後編へ続く



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旅行好きハルのゆるい日常。
旅行・写真・鉄道・読書など。アウトドア派になりたいインドア派。
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