さて前編では山陽本線で尾道に到着。到着時間は12:31。大津を出たのが07:17なので、
尾道まで列車を2度乗り換えて、5時間強かかっていることになります。
ちょっと遠いかな、という印象。まあ日帰り圏内ですけどね。
中編では今回の旅の目的、尾道市内を歩いて散策します!
尾道駅→千光寺
早速尾道駅を出ます。駅舎はなんか工事中で微妙な感じでしたが、駅のすぐ裏に良さげな丘と城が見えて気分が高まります。青空も見えていい気分。
駅を出て左へ。踏切を渡って坂道に入っていきます。見えているのは尾道駅。
尾道は
坂の街、猫の町として有名ですが、坂の町特有のこういう雰囲気の良い小道がたくさんあります。細い路地。ロマンがあります。
同じく坂の街としては
九州旅行で長崎を訪れたことがあります。あちらも素晴らしい景色でした。よく晴れた夏の日に長崎へ行ってみたい。
少し登っていくと案内図がありました。見てみましょう。
実に参考になる地図です。私は高台からの景色を見たいため、点在しているお寺を通りながら小道を通りながら
写真上部の展望台を目指すことにしました。
ルートは地図で赤く示されているルートをほぼ踏襲しました。持光寺から光明寺を経由、長い階段を登って千光寺、そこから展望台へと続く黄色い道へ、というルート。
またこういう良さげな小道が現れます。普通の住宅の裏道なので騒がしくしないように。
旅の恥は掻き捨てという言葉がありますがこれを
「旅先では何をしてもよい」という意味に捉えるのは大間違いで、ただの恥知らずです。
「失敗してもいいから色々なことにチャレンジして色々なところへ行ってみよう」というのが正しい意味。
第一のチェックポイント、持光寺です。私はお寺には関心がない罰当たりな人間なので、写真を撮っただけで素通りします。
解放感のある緩やかな坂を登っていきます。尾道市という標識が実に好ましい。「ああ、いま私は尾道にいるんだ」という実感がより強くなります。
カラッとした夏空で過ごしやすいし最高ですな。
途中、お寺を通り過ぎたときに本日最初のネコちゃんを発見。オジサンに付いて回っていてかわいい。
ここまでは水平に移動してきたので高さはあまりありませんが、尾道には高い建物がないため少し登ると一気に見晴らしがよくなります。
ここからは階段を登っていきます。日ごろの運動不足の影響で、ゼエゼエハアハア。
今日は9月とはいえ信じられないほどカラッと過ごしやすい陽気だったのでまだ快適にお散歩出来ていますが、炎天下の中を行軍する際には熱中症に要注意です。
尾道は高低差があるので注意!ヒールは履かずに歩きやすい靴のほうがいいですよ。
少し登ってきました。途中の公園からちらりと良さげな景色が見え始めています。
さらに登ったところにある公園で、第2のねこちゃん発見。気持ちよくお昼寝中。しかし毛並みがいいですねえ。飼い猫かな?
段々と写真で見たことのあるそれらしい景色になってきました。しかしまだまだ上を目指します。
今度は階段で寝そべるネコちゃんを見つつ、千光寺に到着。千の光の寺とはまた大仰な名前で。
千光寺公園展望台
しかし千光寺に至る階段が信じられないほど長く、ここまでですでに体力を消耗していた私は途中で行き倒れる恐れがあります。
そこで千光寺に至る手前で左に曲がり、横から展望台を目指すことにします。
しばらく歩くとこんな登山道みたいな階段があります。ここを登ると展望台への近道になります。
そして展望台へ到着!無料で屋上まで上がれるので早速上がってみます。
これこれ!!尾道といえばやっぱりこの景色ですよね!実に見事な景色です!
尾道市街地と尾道水道を挟んで向こうに見える向島!この海は瀬戸内海です。
上がスマホ、下が一眼レフで撮影した写真です。諧調はともかく、単純にスマホのカメラのほうが広角域をカバーしているので、こういう風景写真はスマホに軍配が上がるかも。
一眼の広角レンズ欲しいんだけどなあ。旅先でレンズを付け替えるとか驚異的に面倒くさそうだし、一回買ってしまうと沼にはまりそうで怖い。
展望台には見えている景色の案内もありました。よく読むと晴れていると
四国方面に四国連山が見えるとか?
それは見たい、と思って目を凝らすと…
お、おお!
海から突き出るような背の高い山々が確かに見えます!あれが四国連山ですか。四国山地とも。
左を見ればJR山陽本線の線路と、その頭上に巨大な橋が。
↑前編で通ったこの地点を見ているわけです。で、この巨大な橋は有名な
しまなみ海道。
しまなみ海道は尾道から瀬戸内海の島々を経由して四国は愛媛県今治市まで続く自動車道です。
しかも
自転車も通行可能なサイクリングロードが整備されていることで有名。海上を自転車で渡れるのは非常に珍しいので人気のスポットです。私もいつかしまなみ海道を自転車で四国まで渡り切りたいと思っているんですが、途中で行き倒れないか不安で決行できずにいます。琵琶湖一周を日帰りで強行して、
1日で260kmほど走ったのはもう過去の記憶。今では30 kmも走れないでしょう。

2018.5月追記。ちなみにですが、この写真正面に映っている島こそ向島。最近、刑務所を脱走した囚人がこの島に潜伏していたことで一目注目を浴びたその島です。まあ写真を見てもらうと分かる通り、住宅街も多いですが山も多い!しかもその山の険しいこと。これはなかなか見つからなかったのも納得。
そしてその向島と尾道市内の間の尾道水道を、脱獄囚は泳いだみたいですね。写真ではすぐ渡れそうなものですが、はてさて…。
文学のこみち・ロープウェイが映る"あの写真"
さて展望台を後にした私は
ある写真を撮りたいと思い、周辺をウロウロ。
というのも、尾道をPRする写真でよく
「尾道市内とロープウェイのゴンドラが一緒に写っている写真」があります。あれを自分で撮ってみたい。
しかしどこからあの景色が見られるのか調べても分からなかったのでウロウロ。ロープウェイ乗り場に来てみたけれども木が邪魔で市街地は見えず。
仕方がないので場所を探しながら坂を下っていくことにします。
ロープウェイ乗り場から下っていくとこんな標識があります。
文学のこみち 順路。おお、ここが有名な文学の小道なわけですか。どれどれ順路を進んでみよう……。
え、岩しかないんだけど。しかしただの岩塊に見えますが、これが文学のこみちです。岩の隙間を通り抜けると…
このように通行可能です。ちょっと横幅の大きい人は通るのがキツいかも。
しかしこれよく見ると左側の岩が結構危ないバランスで乗っかっているようにも見えます。滑り落ちたりしたら人間など簡単にプレスされてしまうでしょう。
そんなデンジャラスな岩場を進んでいくと道の雰囲気が変わり、京都っぽい道に変わりました。
ここは先ほど恐ろしく長い階段があった千光寺の裏口に当たります。なるほど千光寺の裏からも展望台に続く山道があったわけね。
そして千光寺に入って、見えた景色がコレ!そう、これですよ!ロープウェイと市街地と尾道水道を一緒に写真に収められる絶好のスポット!
ここの場所は千光寺の内部です。あの鬼の階段を登った先に絶景が待っています。
ちなみに写真右手の山の頂上にポツンと展望台があるのが見えるでしょうか。
あれは
浄土寺山展望台といって、さっきの千光寺の上の展望台とはまた違った角度から尾道市街を眺めることができるスポットです。
私は本来の計画ではあっちの展望台に行こうとしていたのですが、予想以上に駅から遠かったのと、予想以上に山登りをしなくてはならなさそうという2点で断念しました。
今度来る機会があったらあちらにも行ってみたいなあ。
ちなみに尾道駅の駅名標の下に尾道の写真がデカデカと貼ってありますが、たぶんこの写真が浄土寺山展望台から撮影されたものだと思います。
水道を手前から奥に奥行きを持って眺められる訳で、これもまた見事な景色ですな。
で、お待ちかねの写真です。パンフレットなんかでよく見る写真が撮れました!
旅行会社さん、気に入ったらこの写真を宣伝に使って貰っていいですよ。1枚1000円で売ります。
このように、千光寺の境内から街を見下ろせます。こりゃあ人気が出るのも納得。
千光寺の正門(?)。いやあ、いい景色を見ることが出来ました。
尾道万歳!
さて尾道に到着して1時間ほどが経ちました。私に残された時間はあまりありません。そろそろ駅に戻っていきます。
というわけで猫ちゃんを撮影しながら駅に戻るとします。この子はちゃんとポーズを撮る写真慣れしたネコでした。
これまた素敵な感じの小道を通って坂を下っていきます。下りのほうが足にキます。明日は筋肉痛ですなこりゃ。
あら~。これはまたなかなか良い景色じゃありませんか。絶景ではないですが、イイ。
せっかくなので海のそばまで行ってみました。それほど綺麗な海では無いですが、夏の海の潮風が心地よい。
ということで尾道を満喫したところで中編は終了です。私の旅行記ではかなり珍しい観光のみのパート。今回は一度も鉄道に乗りませんでした。
さて後編では京都へ帰ります。しかしちょっと趣向を変えて、伯備線と吉備線経由で帰ろうと思います。
後編へ続く
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