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廃止直前のJR三江線に乗車 廃止直前のJR三江線+呉訪問 2日目前編 

2018.02.17 16:58|関西・北陸・中国
JR三江線+呉のまとめはこちら

廃止直前のJR三江線+呉訪問 2日目前編 廃止直前のJR三江線に乗車
 江津→三次




©google maps


おはようございます。三江線+呉訪問の2日目。今日はタイトル通り、JR三江線に乗った後広島県は呉市を訪れます。そしてその足で京都へと帰還。1泊2日なのでもう旅行最終日です。






発車まで






眠い目をこすりながらホテルを出て早朝の江津市内へ。まだ真っ暗です。
昨日の夜は雨が降っていましたが、一晩経って雨はすっかり上がっていました。冬の山陰はさぞ寒いだろうと思って重武装してきたのに、実際はかなり生ぬるい体感でした。海が近いからなのかな。



眠いのもそのはず、まだ朝の5時半です。なんかペットボトル(?)で作られたクリスマスツリーが鎮座していました。
ちょうどクリスマス時期だからね。ペットボトルとは思えないほど、ちょっと幻想的な雰囲気。



ものの数分でJR江津駅に到着。電気こそ付いていますが、昨日見た景色と何も変わっていない…。



しかし昨日と決定的に違うところがあります。どこだか分かりますか?



正解は、JR三江線の発車標が灯っていること!5:53発の始発列車。

この列車はJR三江線を始点から終点まで直通する貴重な列車。朝が早いのでこれに乗ろうと思えば江津に宿泊するしかありません。


えきから時刻表

参考までに三江線下りの時刻表を。ご覧のように三次まで直通する列車は5:53と15:15の2本だけ。他は途中の浜原止まりです。
途中駅で下車するというのも楽しそうですが、どうせ乗るなら始発駅から終着駅まで乗り通したいじゃないですか。

ちなみにもうお気づきだと思いますが、三江線という線名は両端の次と津から取られたわけです。なお三次はミヨシと読みます。みつぎじゃないよ。



さっそくホームへ。驚きました。なんとまあ、三江線にあるまじき三両編成!どう考えても三江線廃止の特需に対応するためだと思いますが、JR西日本、まさかの大盤振る舞いです。



早朝にも関わらずすでにチラホラと人の姿が見えますが、それでもガラガラと言って差し支えない状態。私は4人がけボックス席を1人で独占することが出来ました。



江津に来る目的の95%は三江線目的だと思いますが、その三江線が廃止されるとなると、もう二度と江津などという辺境の地には来ることは無いと思います。駅名標も念入りに撮影。





列車も撮影しておきましょう。見えにくいですが三次という行き先表示が眩しい。最期の時に向けて哀愁が漂って見えます。


さて、列車の発車時間が迫ってまいりました。車内に戻ります。





江津→三次 (JR三江線)






05:53 江津 発 JR三江線 普通(三次行き)

列車が発車してもご覧のように車内はがら空き。この写真は発車の少し前に撮影したものなので実際にはもう少しお客は居たのですが、それでも予想よりはるかに少ない。

1両しかない列車ですし詰め状態になるかと覚悟していたんですが、肩透かしを食らった格好です。

しかし現在(2018年2月)は、もっと混雑が激しいかと予想されます。これから乗りに行こうという方はお気を付けください。始発駅から並ぶと座れるとは思いますが…。



しかし三江線に乗って思ったのは、途中駅から乗ってくる人が結構多いということです。だから始発駅である江津から乗ると意外と空いている。
三江線沿線に宿泊施設なんかあるんですかね?



まだ外は薄暗いですが、石見川本に停車した辺りで夜が明けてきました。この写真だと廃墟のように見える駅ですが、相対式ホーム2面2線で列車交換が可能な立派な駅です。



これまでもそうだし、これからもそうなんですが、三江線は江の川(ごうのかわ)に沿って進んでいきます。
川が大きく曲がっているため、三江線も浜原を経由するように曲がっています。三次への直線ルートと比べるとかなり時間のロスが大きいんですが、まあ途中の険しい中国山地をツルハシで掘りぬく手間を考えれば、仕方あるまい。



列車は「たけ」駅に到着。どんな字を書くんだろう?武?岳?嶽?



あ、竹なのね…。
どうせ駅の周りに竹が多かったとかが由来なんでしょう。安直なネーミング。





朝もやの中の三江線の車窓です。こういう山に分け入るローカル線は、水蒸気がいい味を出しますよね。快晴の青空もいいんですが、どんよりとして靄がかかる景色も陰影に富んでいて日本的風景でよろしい。



オツハラではなくオンバラ。オンハラで無いのは連濁なんでしょうが、オツがオンに変わるのは何なんだろう?

(※連濁…草花(くさばな)のように濁点が加わること)



粕淵駅に到着。ありがとうJR三江線の文字が。

粕淵駅周辺は写真にも写っている通り、そこそこ栄えていて集落もあります。地形的に言うと北に向かい流れていた江の川が一気に南へと向きを変える場所。
航空写真を見るとよくもまあこんなところに集落が出来たものだと感心します。最初にこの辺りに移り住んで開拓した人は凄い。

それとも、江の川は川の道というほど水運で栄えた川なので、川を使ってのアクセス自体は良好だったんでしょうか?



列車は浜原駅に到着。かつての三江北線の終着駅です。現在も浜原止まりの列車が運行されるなど、三江線の主要駅と言えます。

まあ主要駅といっても利用者数は一桁台。これでは三江線が平成の終わりまで生き残っていたのが奇跡と言わざるを得ないのかも知れません。



潮駅に到着。潮とは海そのものや海流を表す言葉ですが、ここは山奥であり海からは遠く離れています。
江の川を海と見立てたのかな?昔はそれほどの大河だったのかしら…。



平均的な三江線の車窓です。だいぶん明るくなってきました。



浜原までは、三江線はほとんど江の川の右側を通っていましたが、宇津井駅の手前で渡河します。ここからはこまめに川を渡り右に左に川が移動します。
列車に限りませんが、川を渡る瞬間ってパッと視界が開けていい感触なんですよね。



谷間に身を寄せ合うように集落が並んでいます。特徴的な赤い瓦はやはり石州瓦でしょう。この赤褐色を見ると山陰に来たな、という思いが強くなります。





列車は何度も川を渡ります。よほど崖が険しいのでしょう。線路敷設の苦労が忍ばれます。



ふいに見えた赤い橋。江の川が波打たず穏やかなので橋が水面に映っています。
ゆったりと流れる大河。いい雰囲気です。



緩やかに蛇行する江の川。



香淀(こうよど)に到着。香る淀という名前のカッコよさも特筆するべきですが、実はこっそり広島県三次市に入っています。三次という終着駅がチラついてきました。



船佐に到着。その筋では秘境駅に分類されることもあります。



長谷に到着。斜面上にあって、道路を見下ろす格好になっています。
実はこの長谷駅、三江線の中では唯一、通過列車が設定されている駅です。
優等列車が走らない三江線で、普通列車からすら見捨てられる長谷駅。ちょっと可哀想になってきました。


ん?そんな長谷ですが、何やら怪しげな人影が…?



!?





なぜかゴジラに扮した方が。
この方は地元の人なのか、それともただのコスプレマニアなのか、と動揺を隠せず思考停止状態でしたが、私がカメラを向けるとちゃんとカメラ目線をしてくれました。良いゴジラのようです。

まあ、まだこれ昼間だからいいですが、深夜の三江線で窓の外からこちらを無言で見つめるゴジラを発見したらチビりますよ。恐怖以外の何物でもない。

しかし、このゴジラは一体何者だったのだろうか……?



ちなみにこの長谷駅では石見神楽にちなみ鍾馗の愛称が付けられています。
鍾馗と聞くと二式単座戦闘機を思い浮かべる人も多いでしょうが、ここでは中国の神を示しています。
敵国の神の名前を戦闘機の愛称に据えるのもどうかと思いますが…。

余談ですがこの鍾馗。実は京都市内の民家に人形が飾ってあるのを現在でも見ることができます。魔除けに効果があるとか。



ゴジラの住処、長谷の次の駅、粟屋駅の写真です。
さよなら 三江線。長い間 ありがとう。

不覚にも感動しました。地元の人が言うと言の葉に力を感じます。


私などが「今までありがとう三江線」というのは、これは勘違いも甚だしいです。これまで三江線のお世話になったこともなく、その存在すら知らなかった人間がさも偉そうにさようならありがとうなどと、口が裂けても言えません。
そういう人間は、いわゆる葬式鉄として唾棄される存在です。立場を弁えて、大人しく列車に乗りましょう。



列車は間もなく終着に到着しますが、ここで車内の様子でも。写真を見て分かる通り、混雑は激しくありません。快適に乗車できる程度です。



栗谷、そして尾関山を出ると突然視界が開け、民家が急増します。山間を抜けて、中国山地の中の数少ない大都市、三次に入った証拠です。



2面3線+待避線を持つ立派な駅が近づいてきました。あれこそがJR三江線の終着駅、三次駅です。



ホームには記念撮影をする人でいっぱい。今でこそこの人数で済んでいますが、現在ならもっと大量の人がいることでしょう。



列車はゆっくりと、本当にゆっくりと速度を落とし、最後にカタン、という音とともに完全に停止しました。運転士さんもホッとため息。





09:21 三次 着

江津を出たのが05:53だったので、3時間半ほどかかっての到着。1本の列車が結ぶにしては長い時間です。




以上で三江線の乗車記は終了です。途中まで夜が明けず暗いままだったので前半部分の車窓を見られなかったのが心残りですが、大部分で穏やかな車窓を楽しむことが出来ました。
ゆったりと流れる江の川も見事だったし、靄や霞がかかった景色も見事。水墨画的な色の無い風景というのも良いものです。

やはり混雑が激しく無かったのが大きいですかね。どんな風光明媚な景色も、満員電車の中からでは台無しです。ちょうど良い混雑具合で快適に乗車出来ました。

三江線には最期の時まで、安全に無事故で頑張ってほしいと思います。今までありがとうとは言えませんが、無事を願うくらいは許されるでしょう。

2018.2.17追記

JR三江線 復旧は厳しそうかなどの記事でも紹介していますが、2017年2月17日現在、JR三江線は浜原から三次までの間で運転を見合わせています。記録的な大雪が原因。

廃止日まで1か月が近づく中、果たして鉄道として復旧されるのか。それともこのまま廃止されてしまうのか。大勢の人が固唾を呑んで見守っています。


前編はここまで。中編では三次駅から芸備線に乗車。広島県は呉を目指します。てつのくじら館が目的地。

2日目 中編その1へ続く


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ハル

Author:ハル
旅行好きハルのゆるい日常。
旅行・写真・鉄道・読書など。アウトドア派になりたいインドア派。
 *目指せJR全線完乗*


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