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網走監獄とJR釧網本線で釧路へ 2014夏 北海道旅行 6日目後編

2018.04.15 22:42|北海道
2014夏 北海道旅行まとめはこちら

2014夏 北海道旅行 6日目後編 網走監獄とJR釧網本線で釧路へ
 美幌峠→網走監獄→網走→釧路




©google maps







網走監獄





さて、6日目前編では屈斜路湖の畔で砂湯を楽しんだ後、美幌峠からの絶景に感動したところまででした。
後編では弟子屈から離れ、網走へ。有名な網走監獄を訪れます!



途中、普通の道路から見えた景色。こういう何でもない風景が絵になるのが北海道。さすがです。



10:20 網走監獄 着

弟子屈から数時間レンタカーで走り、網走監獄に到着!

網走監獄は、日本最北端で有名な網走刑務所の建造物を保存公開している博物館です。実際に刑務所として使われていた建物が移動されて保存されている日本でも非常に珍しい施設。

なお現在も囚人が収監されている本物の刑務所ではないのであしからず。



レンガ造りの正門。こちらは移設ではなく再現。
ちなみに網走監獄は天都山の中腹にあるので、アクセスはレンタカーが便利。車が無い場合は駅前からバスでアクセス可能です。

ではさっそく入場!



まず出迎えてくれるのが旧庁舎。こちらは当時使われた建物をそのまま移設した貴重なもので、重要文化財に登録されています。
西洋建築っぽい感じで、どことなく駅にも似てますね。JR九州の鳥栖駅とちょっと似てるかも?





庁舎の中ではまさに今、受刑者と面会者との面会が行われていました。


当たり前ですが、これは人形です。しかしその造りのリアルなこと!!今にも動き出しそうな質感で、最初に見たときは本物の人間が座っているのかとかなりびっくりしました。

受刑者のこの顔。面会者の不安そうな顔。非常によく再現できているじゃあないですか!



面会者の心得が張ってありました。
「隠語や符牒」という独特の言葉はスパイ映画っぽくて面白いですが、それよりこの文字の達筆なこと!
当時はもちろんパソコンなどはないので手書きなわけですが惚れ惚れします。私も美しい文字を書きたいもんです。



お次は釧路地方裁判所、網走支部法廷。こちらもホンモノです。





中の作りもまさに本物の裁判所。人もリアルでちょっと気持ち悪い。

しかしこの部屋の中に7~10人以上の人(人形)が置かれているわけで。ここまでリアルだと1人の人形を作るだけでも大変な苦労でしょう。それが10人分とは…。
大変な労力をかけて、網走監獄は作られているんですねえ。



裁判所を出ると、竪穴式住居が置かれているのを発見しました。物置かなんかかな?入ってみましょう。





うわっ!びっくりした人が寝ているじゃないですか!

当時は、この長い木材を枕にして寝ていたとか。そして朝になるとこの柱を叩いて「総員起こし」が行われていたとか。

網走は北海道にあるんですよ。北海道の冬の寒さは言うまでもありません。こんな底冷えの塊のような部屋(というか小屋)など、凍死の危険すらあるんじゃないでしょうか。



掘っ立て小屋にはぽつんとテーブルが置いてあり、その周りに囚人が集まって質素なお弁当を立ったまま食べている……。
本当にこんな光景が繰り広げられていたのかは不明ですが、私ではまず耐えられない環境ですが…。



さて、お次は網走監獄の目玉です!何やら学校を思わせる木造建築ですが…





実はこれ、囚人が収監される監房です!

その名を五翼放射状平屋舎房。なんかの必殺技のようですが、これは当時使われていた本物の監獄で、重要文化財でもあります。



この建物の特徴はなんといってもその独特の構造!五翼放射という名前の通り、中央に監視所があって、5本の通路が中央から伸びて行っています。
中央から全ての通路を奥まで監視できるという実用面に加え、建造物としても美しい。この構造には実に関心しました。


ん?よく見ると、中央奥に何か見えるような……。



脱獄しようとしている人が居る(笑)

これは実際の網走刑務所に収監されて、なおかつ本当に脱獄に成功した脱獄王「白鳥由栄」に因んだものです。本当に窓から脱獄したらしいです。そんなアホな…。





監房の中を覗いてみると数人の受刑者がお食事中でした。なんという生き生きとした姿。写真で見ると生きている人間にしか見えません。

部屋を見ると本棚・本・タオル・ハンガー・布団・掃除用具など…。トイレはドア付きなのが幸いですが、体の上半分は丸見えなわけで。便秘で気張っている顔も見られてしまうわけです。
そして当たり前ですが刑務所というのは複数人が一つの部屋に入る雑居房が主流なわけで。他人と暮らす事に嫌悪感すら抱く私にはとても無理。犯罪はしないでおこう。



一応、独房もありました。これだけ見ると結構居心地が良いように見えてしまう。食事も大きな焼き魚が置いてあっておいしそう。
現代日本にも、底辺には下手すりゃこの部屋以下の暮らしをしている人もいそうで、日本の貧困問題が悩ましい。



さて見事な五翼放射状平屋舎房を出て進んでいくと畑が広がっているのを発見しました。

これは二見ヶ岡農場と呼ばれ、実際に野菜などが植えられていたようです。昔の刑務所ではある程度自給自足の生活が求められていたんですねえ。他にも味噌醤油蔵や漬物庫などもありました。



農場の奥には二見ヶ岡農場庁舎と炊場。こちらも重要文化財です。網走監獄は重要文化財の宝庫じゃないですか!!

しかし昔ながらの木造平屋。田舎にありそうな小学校にそっくりです。離島の小学校は今でもこんな感じだと勝手に想像しています。





庁舎の中に入るとお風呂がありました。筋骨隆々の男たちがたくさん…しかもよく見ると背中が凄く派手ですね?



懲罰房。しかし7日間重湯(粥の上澄み)だけって、かなりキツイですね…。下手すりゃ死にません?



こちらが懲罰房。闇室というだけあって、本当に真っ暗でした。気が狂うかも。

ん?奥に何か見えるような……。



!?

この写真を見て自分でゾクっとしました。これはマジでアカンやつや。


以上で網走監獄編は終了!

網走監獄から無事出所したあと、レンタカーを返すまでにはまだ少し時間に余裕があったので「北方民族博物館」へ寄りました。





ほんの20分ほどの寄り道程度ですが、巨大なマンモスの模型があったり、アイヌ民族が使ったであろうカヤック(?)があったりでなかなか勉強になりました。



北方民族博物館のある天都山から望む網走湖と能取湖。右が網走湖で、左が能取湖です。秋晴れの青空が実に気持ちいい。雲は典型的な秋の雲。

ちなみに写真ではわかりませんが、網走湖の畔をJRの石北本線が通っています。



見る方向を変えて、今度は北東方面を。天都山は網走市を一望できるおススメスポットです。

左に見える海はオホーツク海。奥には藻琴湖っぽい湖も見えています。あの海沿いを走るのがJR釧網本線であり、今から私が乗る路線でもあります。


さて時間になったのでレンタカーを返却しました。ここからは鉄道で釧路を目指します。





網走→釧路






レンタカーのターンは終了。ここからはJR北海道 釧網本線で釧路へと向かいます。

釧網本線は道東を南北に縦断する鉄道。オホーツク海側を走り、流氷が見られることでも有名です。網走と釧路という2大都市を結ぶ重要な路線なんですがいまいちパッとせず、というかただのドローカル線です。特急すら走っていません。
それもそのはず、網走から釧路までは普通列車で3時間20分ほどかかります。

これは札幌→網走の4時間と比べるといかにも遅い。釧網線が寂れるわけが分かります。まあ札幌→網走は特急でも5時間半かかるわけですが…。





14:27 網走 発 JR釧網本線 普通(釧路行き)

網走駅では石北線に入るキハ40が出迎えてくれましたが、乗車したのはキハ54型「足湯めぐり号」。
何のこともない普通列車ですが、それでも網走から釧路まで直通してくれるので嬉しい。途中知床斜里や摩周で乗り継ぎなんてのは面倒くさいんでね。





2018年現在でも、釧網線には2回しか乗ったことがありません。その記念すべき初乗車が、この2014年夏の北海道旅行。何とも頼りない駅が連発する楽しい路線です。





単線でコトコト進んでいきます。いいですねこういうの。
JR北海道と言えど札幌周辺では大都市への通勤路線なんですが、さすがに道東まで来ると鄙びたのどかさが漂っています。この旅でこういう景色を見たから、私は鉄道旅行にハマったんでしょうねえ。



見えている海はオホーツク海。この後斜里で大きく進行方向を変え、一路南を目指します。

ちなみに海の向こう側に見えるのは秘境・知床半島。未だ訪れたことはありません。何しろ鉄道が通ってないもんでね…。



列車は川湯温泉駅に到着。時刻は16:20。

私が乗っている列車は、温泉が有名な駅でそこそこの時間停車を行います。せっかくの機会なので改札から出てみましょう。





JR北海道を利用して最初は面食らったのがこれ。線路に立ち入って良いという衝撃の事実。
要するに線路をまたぐ跨線橋すら作れない田舎ゆえの事情なんですが、通常なら線路に入るなど言語道断だし、通常だとありえないこんなアングルから列車を撮影できたりします。





赤いとんがり屋根がなかなかかわいらしい川湯温泉駅。屈斜路湖と摩周湖のちょうど中間地点に位置しています。

さらに余談ですが、川湯温泉の温泉は今朝私が訪れたアトサヌプリを起源としています。



その証拠に、駅のすぐ後ろにアトサヌプリが見えます。6日目前編でまさに訪れたその場所。一度網走に行ってから今朝のスタート地点にまた戻ってきた格好です。



川湯温泉駅の次の美留和駅。………駅?





川湯温泉からすぐ摩周駅に到着。ここでも列車は停車を行います。時刻は16:45着。





さてお待たせしました。この列車が「足湯めぐり号」と冠されている理由は…コレ!摩周駅の足湯!!わざわざこのために摩周駅では長時間の停車が行われます。



(数少ない)列車に乗客もいそいそと列車を降りて、靴を脱いで、足湯を楽しんでおられました。
若い女性で一人旅をしている旅行者がいたのが印象的。いいですよね。なんか一人旅って寂しいと思われることが多いですが、旅行こそ一人で行ってナンボだと思います。



足湯を楽しんで列車に戻ってきました。北海道もここまで来ると利用者がいるだけで御の字です。

そして釧路湿原を右手に見つつ(もっとも日没で何も見えませんでしたが)



18:46 釧路 着!

いやあ、遠かったな、という感想。釧路は札幌から石勝線をぶっ飛ばせば数時間で到着しますが、今回は在来線利用かつ網走経由。札幌から網走までがまず遠い。そこから釧網線なので、数日仕事です。



釧路駅の駅舎はこんな感じ。予想に反してかなり立派です。

釧路なんて、物語やテレビの中でしか聞いたことの無かったんですが、その釧路に今私は確かに立っている…。楽しくなってきました。
日本の果て近くまで来たという思いが溢れてきて、旅行って楽しいもんだなと思ったのを覚えています。





本日のお宿はお馴染みのスーパーホテル釧路。
部屋に入ると従業員からのこんなメッセージがおいてありました。



いろいろなホテル・旅館に泊まってきましたが、このようにメッセージを書いてくれたのは初めてですね。お客1人ひとりにこれだけの文章を書くだけでも大変な苦労でしょう。これ、名前付きなので使いまわしではないです。わざわざ毎回手書きしているみたいです。
そして1泊3,950 円という安さも嬉しい。満足できた釧路での宿泊した。





さて6日目後編はここまで!今日はアトサヌプリや屈斜路湖、網走監獄など有名どころを観光できたし、鉄道の魅力を感じられる釧網本線に乗れたし、充実した一日でした。

7日目は、有名な釧路湿原を訪れます!
残念ながら時間の都合上根室はいけないんです。根室行きたいなぁ!!!



©google maps

最後に参考に6日目の移動ルートを。緑がレンタカーでの移動、赤は釧網本線に乗って鉄道での移動です。オホーツク側から太平洋側に北海道を縦断する大移動。



7日目へ続く


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Author:ハル
旅行好きハルのゆるい日常。
旅行・写真・鉄道・読書など。アウトドア派になりたいインドア派。
 *目指せJR全線完乗*


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