九頭竜線に乗ってきた記録を書き終えて、次は山陰めぐりパスを使って山陰に行ってきた旅行記でも書こうかと筆を取っています。
ということでまずは、そもそも私が買った山陰めぐりパスとは何ぞや?どこで買えるのだ?効力は?使ってみた感想は?というお話から紹介していきたいと思います。
山陰めぐりパスとは?
山陰めぐりパスとは昔でいう周遊券のようなもので、
① 行きの乗車券・指定席特急券
② 山陰の自由周遊区間の特急・普通列車 自由席乗り放題
③ 帰りの乗車券・指定席特急券 (行きとは別経路)がセットになった商品です。つまり山陰めぐりパスさえ持っていれば、
往復で特急&新幹線の指定席に乗れて、しかも山陰地方の特急や普通列車に乗り放題!!という夢のようなきっぷ。
一つ注意しておかなくてはいけないのが、
行きと帰りでは同一経路は選択できません。行きに
スーパーはくとを使ったのなら帰りは
やくも+新幹線、行きに
やくも+新幹線を使ったのなら帰りは
スーパーはくととなります。
ほかには
・お値段は京都発なら
13,000円。大阪発なら12,000円。子どもは一律1,000円
・通用期間は
4日間・1人から利用できる!という特徴があります。
特に、一人で使えるというのが嬉しいです。最近は良さげなきっぷを見つけても
「二人から利用可」とか
「おとなび会員のみ利用可」とかそんな商品ばっかりで実にけしからん事だと思っています。
ちなみに発売期間が2018年12月23日まで延長されました。本当は9月26日までで発売終了の予定だったんですが、被災地復興
(とJR当局の都合)のため、発売期間が延長された格好です。
e5489で山陰めぐりパスを買う方法
そんな山陰めぐりパスなんですが、
駅でも買えます。買えますが、ネットで買ったほうが500円安いし、駅に行く手間がかからないし、座席指定も駅で買う以上のことができます。
そこで今回はJR西日本のきっぷ予約サービス
「e5489」で、山陰めぐりパスを買う方法を紹介します。別に山陰めぐりパスだけでなくあらゆるきっぷを購入できるので、知っておいて損はありません。
ちなみにe5489は旅行会社とかの予約サービスではなく、JR西日本正式のサービスなのでご安心を。
まず
e5489トップページにアクセスします。
次にログインしますが、
e5489を使うにはJ-WESTネット会員の登録が必要なので、ページ下部から会員登録をしてください。
ログイン出来たらページ中央の
「主なトクトクきっぷから予約」をクリック。進んだページの検索欄に「山陰」と入力して検索します。
すると山陰めぐりパスが2つ出てくるので、自分の選んだルートのほうを選び、予約に進んでいきます。

これ実際の予約の画面なんですが、結構感心しました。
座席を自由を選べる!しかも
「座席表から選ぶ」を選択すると…

こりゃあたまげた。これはまさにマルスそのものじゃないですか。鉄道ファンなら皆憧れるマルスを自分の手で操作できる日が来るとは。
私がいつも指定券を買うときは駅員さんに
「あー、○月×日14:17 秋田発快速リゾートしらかみ5号の指定券を秋田から青森まで進行方向左側の席で……」とか呪文みたいなことを呟かなくてはならず、私にとっても駅員さんにとっても結構手間です。
しかしe5489なら実際の座席の埋まり具合を確かめながら、自分の手で欲しい席を予約出来る!これは良いです。画期的です。

帰りの列車と指定席も一緒に予約します。山陽新幹線の車両の長いこと。しかも結構席が埋まっていてぐぬぬぬ。窓側なんてほとんど空いてないじゃないか。

日時、座席などを選択し終わると最終確認、予約完了の画面に進みます。
JR西日本30周年記念きっぷの時はこの画面でエラーが出まくりでテンバイヤーとJR西日本に爆ぜろと思ったものですが、今回はあっさり予約完了。
注意です!この画面に出ている「予約番号」は必ずメモって下さい。当日(予約日~当日まで受け取り可能)駅できっぷを受け取る時に
① 予約時に使ったクレジットカード
② 予約番号
③ 電話番号が必要です。絶対に忘れないように。
当日はみどりの券売機にクレジットカードを差し込むんですが、なんか機械にクレカを差し込むって信用できなくてちょっとドキドキしました。
と、e5489できっぷを購入する操作はこんな感じです。
画面に従って操作するだけだし、比較的直観的に操作できるようになっているので初めてでも迷わずに予約ができるかと思います。
大変便利なのでぜひ利用してみてください。
山陰めぐりパスを使ってみた感想
① お値段にはお得感がある。山陰めぐりパスの定価は13,000円なわけですが、京都→鳥取のスーパーはくとが8,170円、出雲市→岡山→京都のやくも+新幹線が12,650円で、
合計すると20,820円。つまり往復分だけで余裕で元が取れているわけです。あとは山陰区間の特急にちょこっと乗れば十分。
② 通用期間4日は、正直長すぎる正直山陰だけで4日は長いです。そんなにいりません。料金下げて3日にしてほしかった。10,000円で3日通用とか、どうですか…?
いや、山陰には私の知らない観光名所やグルメが盛りだくさんだと思うので、4日でも足りんわ!!という人は多いかも知れないんですが、普通の社会人だと4日連続して休みを取るのはなかなか至難の業なので…。
③ 乗車できる区間は、微妙
帰りのきっぷに書いてあるこの区間が、山陰めぐりパスで乗り放題となる自由周遊区間です。
西は津和野から東は東浜まで。境線は全線に乗れますが、木次線は油木まで、伯備線は上石見まで、因美線は那岐までという微妙さ。ほぼ山陰本線のみと考えて良いです。
私個人的には、山陰本線の仙崎までと美祢線に乗れたら嬉しかった……。
ところで、山陰めぐりパスは自動改札機を通せます。私はずっと駅員さんに見せ続けていたんですが、あるとき
「自動改札を通ってください」と言われて初めて気が付きました。
ちなみに
「帰り券が山陰区間のフリーパスも兼ねている」という事になかなか気が付きにくいので注意。説明をよく読めば書いてあるんですが…。
④ 新大阪~京都間は東海道新幹線なので、山陰めぐりパスでは乗車できない 地味な罠です。新大阪から京都までは在来線の普通列車に乗るしかありません。
新快速も快速も混む区間なので、せめて在来線特急の自由席に乗れれば嬉しかったです。はるかの新大阪~京都とかがら空きでしょうに。
⑤ 有効区間は、京都までではなく「京都市内」これも地味な罠だったんですが、私はてっきり行き返りのきっぷは京都駅から(まで)有効とばかり思っていました。
しかしきっぷをよく見ると京都市内になっています。これは文字通り、京都市内の駅までなら有効という意味です。例えば山科駅とか、二条駅とか、東福寺駅とかまで山陰めぐりパスだけで乗れます。
私はこれを知らず数百円を無駄にしました。まあ別にいいですけど…。
まあいろいろ不満点も書きましたが、全体的な感想ではおおむね満足、といったところです。
往復分だけで元が取れる安さなので、4日フルに使わずとも、1泊2日程度で十分でしょう。実際私は1泊だけで利用しました・
「忙しい毎日だけど、ちょっとどこかに行きたくなった」という私のような人間にはピッタリのような切符だと思います。
せっかく発売期間も延長されたので、秋~冬の山陰に出かけてみるのはどうでしょうか?カニ食べたいなあカニカニ。
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