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天草・八代海が広がる肥薩おれんじ鉄道を完乗 JR九州完乗の旅3日目 中編

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ハル
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JR九州完乗の旅3日目 中編 天草・八代海が広がる肥薩おれんじ鉄道を完乗
 新八代→出水→川内




©google maps

3日目前編では熊本県の未乗車路線であるJR三角線に乗車。車窓からは雲仙普賢岳がよく見える絶景路線でした。

中編では一旦JRから離れて、肥薩おれんじ鉄道という私鉄(第三セクター鉄道会社)の乗車記を紹介します。











新八代→出水 (肥薩おれんじ鉄道)



さて前編では三角線に乗ったのち、JR新八代駅に到着したところまででした。
ここからいったんJRから離れます。JRから離れて、肥薩おれんじ鉄道という3セク鉄道に乗っていきます。

基本的に私は私鉄を重要視していません。JRのみを偏重する傾向がある事はご承知かと思います。まあ余程の事がないとJR以外には乗りません。だって私鉄は運賃高いもん。JRは青春18きっぷなどの乗り放題きっぷがあって格安で乗車出来るのがすごく大きいです。

しかし今回は肥薩おれんじ鉄道に乗ります。何しろ熊本から鹿児島に行こうと思えば、ロクな選択肢がありません。
九州新幹線はぼったくりだし、肥薩線は、ありゃ観光路線です。移動のために乗るものではありません。残るは肥薩おれんじ鉄道。


肥薩おれんじ鉄道は九州新幹線開業に伴い、鹿児島本線(の儲からない区間)が並行在来線としてJRから切り捨てられた結果、生まれた路線です。
今回は九州にあるすべての鉄道に乗車できる満喫きっぷを持っている、というより、肥薩おれんじ鉄道に乗りたいからこの切符を買ったわけですが、ともかくそういう事情があるため、乗ります。



おっ、早速列車が来ましたね……ってこれは違う。JR九州のディーゼル機関車でした。
DE10と書いてあるのでちょっと調べてみたところ、ななつ星in九州の牽引なんかに使われることもあるそうです。ななつ星in九州は私のような庶民には到底手が届かない存在ですが、やっぱり寝台列車には乗りたい。トワイライトとか日本海とか復活してほしいなあ……。



こっちが正解。これが肥薩おれんじ鉄道の車両です。当たり前のことですが、1両編成です。

車両にはデカデカとJNCという文字がプリントされています。JNCラッピングと呼ばれているそう。
JNCというと聞きなれないですが、チッソの事です。Japan New Chissoを表しているらしい。

チッソ。そう、皆さん学校で勉強したことがある水俣病は、肥薩おれんじ鉄道が通るこの沿線で発生しました。後で水俣駅も登場します。



ところで私がいるのはJRの新八代駅ですが、この駅は新幹線との接続駅でもあるので、お客さんは結構います。
後ろにも見えるように、私が肥薩おれんじ鉄道の列車を待っているときも6~7人の人が同じホームにいました。なんだ、意外と盛況じゃないか、と。


しかし列車が到着しても、誰も乗り込もうとしません。見向きもしません。完全に存在が黙殺されていました。

実はこの並んでいるお客さんは全員、熊本方面の鹿児島本線に乗ろうというお客さんです。
あまりにも誰も乗らないので、つい運転士さんに「これ、本当に出水行きですよね?」と確認をしてしまいました。そのくらい無視されていた。なんなら私にしか見えてないのかと疑うレベルでした。



12:09 新八代 発 JR鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道直通 普通(出水行き)

まあそれはそれとして、いよいよ肥薩おれんじ鉄道の旅が始まります!
お客さんは私一人だけ。1両丸々、完全貸し切り状態です。車内はなかなか清潔で好感が持てます。青(モスグリーン?)を基調とした内装もいい感じ。



さっき肥薩おれんじ鉄道の旅が始まると言ったな。あれは嘘だ。

写真は快速鳥栖行きの対向列車ですが、実はここはまだJR鹿児島本線です。肥薩おれんじ鉄道は八代~川内を結んでいますが、私が乗っている列車はなぜか八代始発の列車です。
つまりJR鹿児島本線に突っ込んでおり、JRとの直通列車ということになります。なので私も始発駅である新八代から乗車しました。新幹線駅だから利便性を考えているのかな?誰も乗らなかったけどね……。



前方に立派な駅が見えてきました。ここが八代駅であり、肥薩おれんじ鉄道の起点駅であります。



ついでに八代駅はJR肥薩線の起点駅でもあります。偶然、ホームにあった肥薩線0起点のモニュメントを撮影できました。
肥薩線といえば日本三大車窓のあの肥薩線です。実は明日、旅行4日目に乗りに行きます。



嬉しいことに、八代駅からは多くの(言っても8人くらいですが)お客さんが乗り込んできました。

新八代から乗ったのは私一人で、このままずっと一人だったらどうしようと不安だったのです。
乗り物は空いてるほうが良いですが、こういう地方の鉄道は適度に栄えていてもらいたいものです。

なお肥薩おれんじ鉄道の全線に通して乗ると、2,620円かかります。新幹線だと3,550円で、あまり値段が変わりません。う~ん、これは経営が厳しそうだ…。



ということで正真正銘、ここからは肥薩おれんじ鉄道の旅が始まります。列車は大きな川を渡河。これは球磨川です。クマー。

球磨川といえば肥薩線の通称川線と呼ばれる区間を快速列車に乗って下った思い出があります。



列車は日奈久温泉駅に到着。へぇ、この辺りには温泉があるんですね。やっぱり熱源は火山に由来するものなのでしょうか。温泉といえば、たまに熱源不明の温泉があってちょっと笑ってしまいます。放射性物質でも埋まってるんじゃないか。



日奈久温泉駅を過ぎると列車は海沿いを走ります。穏やかな八代海!
不知火が見えることから不知火海とも呼ばれます。対岸は天草諸島。

私が今回肥薩おれんじ鉄道に乗りたいと思ったのは、この八代海の景色が見たかったからなんですよね。
前回の旅ではトンネルだらけの九州新幹線に乗ってぶっ飛ばした区間です。車窓は旧鹿児島本線随一という話を聞いて乗りたいと思っていました。



八代海には巨大な貨物船も浮かんでいます。
ん・・・なんか明らかに傾いているような。あれ座礁してませんか?



たまに対向列車とすれ違います。向こうは全面にくまモンがラッピングされた賑やかな列車でした。ちょっと乗ってみたいですね。中がどうなってるのか気になる。いたるところにくまモンが生息してそう。





楽しみにしていた通り、肥薩おれんじ鉄道の多くの区間で、八代海を楽しめます。
窓から見える八代海を表現してみたく、こんな撮り方をしてみました。まさに列車の旅!という雰囲気が伝わってきませんか?2月とは思えないほど温かみのある風景です。



ところで八代海に面する斜面では、盛んにミカン栽培が行われている様子を見ることができました。
肥薩おれんじ鉄道という名前だけあって、この辺りはオレンジをプッシュしているようです。JR紀勢本線を思い出しますね。暖かい地方特有の光景です。



こういうちょっとした入り江、港町みたいな風景も好ましいです。肥薩おれんじ鉄道、いいなあ。



列車は海浦駅に到着。八代から乗ってきたお客さんは途中の駅で小まめに降りていきました。
私のように無意味に通して乗るお客さんはほぼゼロで、大概は地元の方です。このような、その土地にお邪魔させて貰ってる感覚が、実は結構非日常で楽しい。鉄道ファン(とオタク)にまみれて列車に乗るのでは味わえない、旅行の楽しみというやつです。



話題の水俣駅に到着。有機水銀による公害が起こった地です。
水俣と聞くと今でもちょっと抵抗があるのは、どうしても仕方ないです。不名誉なことで市名が知られてしまって、水俣市の方は不本意でしょう。



水俣を過ぎるとまた八代海が現れます。遠く、成層火山っぽい円錐形の綺麗な山が見えました。

ちょっと気になって調べてみたんですが、対岸の天草諸島にあんな目立つ山は無いんですね。一体どこだ……と探して見ましたが、まさか雲仙普賢岳ですかね?雲仙普賢岳とはかなり距離があるんですが、肥薩おれんじ鉄道からも見えるとは。



列車が内陸部に入ると乗換駅が近いです。朝はどんより曇っていた空もすっかり青空が広がってきました。肥薩おれんじ鉄道にはやっぱり青空が似合います。



13:42 出水 着

新八代から1時間ほど乗車して、乗換駅である出水駅に到着です。いずみと読みます。いずずなので読めないことはない。

肥薩おれんじ鉄道の列車は鹿児島本線の隈之城や川内まで直通する列車も設定されている一方、日中時間帯の列車は途中の出水で乗り換えが必要がパターンもあります。私はそのパターンでした。



出水駅には立派な鶴の彫刻(?)が展示してありました。
なんで鶴?と思って調べてみましたが、出水は日本最大の鶴の渡来地だそうです。「鹿児島県のツル及びその渡来地」は国の特別天然記念物になっているほど。知らなかった…。鶴っていうと北国を思い浮かべますが、こんな南国にもやってくるとは。





出水→川内 (肥薩おれんじ鉄道)






肥薩おれんじ鉄道の車両の側面には、ロゴマークが描かれています。
今気づきましたが、これはオレンジのヘタで、肥薩おれんじ鉄道の線形を表しているのかな?真ん中の曲がっている部分がちょうど出水になります。



13:50 出水 発 肥薩おれんじ鉄道 普通(川内行き)

さて列車を乗り換え、まだまだ肥薩おれんじ鉄道の旅は続きます。列車は対面乗り換えなのでスムーズに乗り替えが出来ました。乗り込んだのは2・3人ですけどね。

乗り換えた列車も鈍行の各駅停車ですが、聞くところによると肥薩おれんじ鉄道には快速スーパーおれんじとかいうカッチョイイ名前の列車も走っているそうです。そっちもいつか乗ってみたいですね。



阿久根駅の手前で、ブルートレインらしき寝台車が安置してあるのが見えました。目を凝らすとB寝台デュエットと読めます。
車両番号はオハネフ25 2209。最近ではまずお目にかかれないオハネフです!



気になったので調べてみると、この寝台車はかつて寝台特急「なは」として使われていた車両らしいです。
そして余生は宿泊施設として過ごしていたようで。寝台列車に泊まれるとか、中々シャレた施設です。

もっとも今では宿泊施設としては使われておらず、野ざらしで放置されている様子。う~ん、ちょっと物悲しい。



そんなオハネフ25が眠っている阿久根駅に到着です。なんかニキビと関係ありそうな駅名だと思ったのは内緒。



失礼なことを言いましたが、阿久根駅の構内ではミカンが栽培されていたりして、結構いい雰囲気でした。
寝台車もあることだし、途中下車してみたい駅です。



阿久根駅停車中の肥薩おれんじ鉄道の車内の様子です。

外からは明るい日差しが降り注いで、一方車内はシックな感じ。オサレな喫茶店の一室みたいにも見えてきます。
3セクは結構内装に力を入れていることが多いですよね。私が乗ったことある範囲では北近畿タンゴ鉄道とか、三陸鉄道とか。JRから離れて、心機一転頑張っていこう、みたいなのが感じられて好ましいです。



せっかくなので前面展望を。
今更なんですが、肥薩おれんじ鉄道は全線で電化されていることに気が付いて驚きました。

肥薩おれんじ鉄道の車両はHSOR-100形と呼ばれる、気動車です。わざわざお金のかかる電化設備を残しているのは貨物列車のため。
なるほど、確かに経営分離されたとはいえ、肥薩おれんじ鉄道は熊本と鹿児島を結ぶ大動脈です。まさか貨物列車が肥薩線を走るわけには行かないもんなあ。長すぎてスイッチバックで詰まりそう(笑)



列車は牛之浜駅に到着。
なんか萌えキャラ(?)が描かれています。田舎の鉄道や交通機関が安直に萌えに走るのは正直どうかと思うんですが、それで集客につながるのならもう好きにやってくれという感じ。とにかくお金を儲けて経営を頑張って貰いたいところです。

ところでこの牛之浜から先で、肥薩おれんじ鉄道で最も美しい絶景車窓が展開されます。





コレです!!!!!!!
見晴らしの良い高台を走り、美しい八代海を一望できます。列車から見える景色としてはかなり上級です。これですよ、こういう景色を見たかったから肥薩おれんじ鉄道に乗りに来たんですよ!あぁ、いいなあ。

場所的には牛之浜から7~8分走った場所、薩摩高城駅の前後だと思います。車窓海側に注目です。



絶景スポットを通過し、弓なりの陸繋島(?)が見えました。いや、島ではないか…。

と今調べましたが、これ島です。ちゃんと裸島という名前もついています。
……本当に島か?裸島という名前も何のひねりもないし…。



14:59 川内 着

謎の島を過ぎると列車は陸地側に入り、終着、川内駅に到着です。出水からは1時間でした。

これで肥薩おれんじ鉄道は全線完乗です!!




ということで、3日目中編では1編まるまる使って、肥薩おれんじ鉄道の乗車記録を紹介しました。

期待を裏切らない、素晴らしい景色を楽しめる路線でした。肥薩線といい肥薩おれんじ鉄道といい、熊本と鹿児島を結ぶ路線はどれも素晴らしいです。九州新幹線なんかに乗っている場合ではありません。

皆さんぜひ、肥薩おれんじ鉄道に乗りに行きましょう!!!そしてお金を落としましょう!!!!!
鉄道ファンは列車に乗って、お金を落としてナンボですよ。念のため。


後編ではJRに戻ります。鹿児島まで移動した後、まだ少し時間があるので桜島を見物します。

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Posted byハル

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