FC2ブログ

北陸新幹線開業前夜の北陸へ行ってきた 後編

0 Comments
ハル
全旅行記のまとめはこちら

北陸新幹線開業前夜の北陸へ行ってきた 後編
(雪だらけの高山本線に乗車)

北陸新幹線開業前夜の北陸へ行ってきた 前編の続きです。


(絶句)

ところでこのページを見ている方は高山本線という路線を果たしてご存知なんでしょうか?

「そんなものは知っている馬鹿にするな」という方はすみません。
しかし、多くの方は名前すら聞いたことが無い路線かと思います。

高山本線は岐阜県の岐阜駅から富山県の富山駅を結ぶ地方交通線です。
北アルプス(飛騨山脈)の山間を縫って走る山岳鉄道なので風光明媚な眺望がオススメらしいのです。
ずっと前から興味があって乗りたいと思っていました。せっかく富山県まで来たので高山本線経由で京都に戻りましょうそうしましょう。

金沢や富山はまったく雪が無かったので見込み違いでした。
山岳に分け入る高山本線なら、ドカ雪を期待できそうです!

いえ、まぁ我々太平洋側に住んでいる人間は、雪を何か楽しいもののように言いますが、実際には雪国の人は大変な苦労をされているわけで。
日本海側に住む人たちの生活の厳しさを肝に銘じつつ、雪景を愛でることにしましょう。








富山→猪谷 (JR高山本線)






さて前編では富山駅に到着。駅弁を探して駅構内をウロウロした後、結局駅弁は見つからず、しょんぼりしながら高山本線に入る列車のプラットフォームに来ました。





やってきたのはローカル線好きの私でもちょっと躊躇うほどのボロ列車
半ば朽ちかけた扉を手動で開けます。

この列車は途中の猪谷駅までを結ぶワンマン列車です。
しかし、ホームにはボロ列車を待つ大量のお客さんが。完全に予想外なほど混雑しています。列車も2両編成だし意外と栄えているのかな?



13:54 富山 発 JR高山本線 普通(猪谷行き)

またもや座席にはありつけず。列車の最後尾から車窓を眺めることにします。今日はずっと立ちっぱなしな気がする…。





車窓はちょっと凄いことになってきました。これぞローカル線の醍醐味といった感じ。
始めは少なかった雪も、南へ向かうにつれて、どんどん深くなります。いいぞいいぞ。



14:51 猪谷 着

猪谷というと何とも恐ろしい駅名ですが、高山本線の中心的な駅になります。



猪谷駅で先へと続く列車と連絡します。右が今まで乗ってきたボロ車両。左がこれから乗る車両。

この左のいかにもJR東海チックな車両は、猪谷駅を15:08に発車し、終着美濃太田駅に18:44に到着する、実に3時間半に及ぶ長旅をする長距離列車鈍行列車です。

昭和には門司~福知山の824列車に代表される長距離列車が日本中を駆け回っていましたが、経営の合理化などで長距離直通運転はどんどん廃止されています。この3時間半というのも、もはや長い部類に入ります。

しかも長距離列車にはあるまじきことに、ロングシート車なのです。
もっとも静岡地獄とは違い、高山本線は車窓が素晴らしいので飽きませんのでご心配なく。





神岡鉱山が見えます。後から調べてみるとあのスーパーカミオカンデはここからそう遠くない場所にあるそうです。よくもまぁこんな辺鄙な所に作りましたね。鉱山跡が利用できるからなんでしょうけど、こんな場所に通勤するのは大変そうです。
最寄りの鉄道路線が高山本線とか、いったいどんな生活なのだろう。





猪谷→岐阜→京都 (JR高山本線)






15:08 猪谷 発 JR高山本線 普通(美濃太田行き)

列車は飛騨川に沿って谷に分け入っていきます。道路に設けられたスノーシェルターを見るとまさにここが豪雪地帯なのだと再確認できます。



高山線は飛騨川の屈曲の激しい川の流れに沿うように進んでいきます。基本的には川に沿って線路が引かれているのですが

「もうこれ以上ムリ!」となると、トンネルに突入します。
トンネルを抜け、飛騨川を何度も渡ります。これはいい眺めだ。



車両がJR東海にありがちなオレンジの車両だったことで気が付いた人も多いでしょうが、猪谷からはJR東海の勢力圏になっています。猪谷がJR西日本とJR東海の境界駅なわけですな。猪谷は山奥にあるのでとても東海地方とは思えないけど。

駅名標には飛騨の文字が。飛騨と言えば映画「君の名は」の舞台にもなった地名。テンションが上がってきます。





列車が南に進むにつれて、どんどん雪深くなってきました。家の上にも大量の雪が積みあがっています。
あれ、家を押しつぶしたりしないのかな?



しまいには駅名標もこんな状況に。
もはや除雪をする気すらが起きないのでしょう。しかしよく見ると雪が地層のようになっていますね。ここから雪の降り方などを推定できるらしい。





しかしですよ。ふと気がつけば、雪は綺麗さっぱりなくなっていました。あっという間の事です。
具体的にどこを境にして急激に変化したかは覚えていないのですが、日本海側と太平洋側の気候の違いがよく感じられました。
心なしか家屋の作りも先ほどまでとは違うように思います。そういう目線で車窓を見ても楽しそうですね。


この辺りで暗くなってしまいましたので車窓の景色はおしまいです。
このあと美濃太田から東海道本線に乗り継ぎ、岐阜→米原と移動します。



実はこの時、岐阜駅あたりで乗る列車を間違えるハプニングがありました。
そのせいで乗るべき列車に乗れなくなりちょっと焦っていたんですが、なんとか米原駅までたどり着くことが出来ました。



米原駅からは新快速や快速が走る交通の大動脈です。あとは太い流れに身をゆだねてしまうだけです。勝負は終わりました。
一日ローカル線に乗っていたものですから、新快速の爆走が頼もしく思えます。




以上が「北陸新幹線開業前夜の北陸へ行ってきた」の記録になります。

高山本線には初めて乗りましたがたいへん眺めが良く飽きの来ない時間を過ごせます。季節を変えて何度も乗ってみたい路線ですね。

最後に本日の移動を(雑な)地図に示しておきます。

1
©google maps

日帰りでこれだけの距離を移動できて一日中楽しめたのだから、青春18きっぷ恐るべし、というところですね。


最後に補足として、今回のプチ旅行で、青春18きっぷを使ったことでどの程度おトクに旅行が出来たのか?というのを検証しておきます。こういうきっぷを使うとどうもモトを取らないと、という卑しい心が出てきますが、まぁ甘んじて受け入れます。


【本来必要な運賃】
 京都→金沢→富山: 5,000円
 富山→猪谷→京都: 6,800円

  計:11,800円

【今回払った運賃】 
  計:2,370円

【差額】
  計: 9,480円ぶんお得に乗れました。


なんと、本来必要だった運賃11,800円というのは、青春18きっぷ5回ぶんの価格とほぼ同じですね。1回使用しただけでモトを取れました。


(私のように列車に乗っていれば良い、という悟りを開いた人間ならともかく、安さに釣られて移動手段として青春18きっぷを利用するのは正直オススメできません。途中で必ず飽きます。疲れます。若い人なら大丈夫でしょうけど…。
しかし車窓や列車に乗ること自体を楽しめる人は、まさに素晴らしい時間を過ごせます。)


関連記事
ハル
Posted byハル

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply